プレーに再現性が身に着く事。つまり、型を持っている選手は、
対戦相手にとって脅威だ。
警戒しなければいけないプレーがあると、
どうしてもそのプレーを優先順位としてケアしなければいけない。
そして、そのプレーを警戒しケアしようとすると、逆を取られてしまう。
型を身につけている選手は、プレーに余裕が生まれ、プレーの幅が広がる。
自信がもたらしてくれるものだろう。
型を身につける方法として、以前書いた記事があるんだが、
参考:替えの効かない選手になるためには~型を持ち武器を磨く3つの方法と手順~
最近、子ども達を見ていて感じるのは、
その型を色んな状況で再現できるのは、
感覚によるものが大きいんじゃないかという事。
コツを掴んだ状態というか、感触がいつまでも残っているというか。
試行錯誤しながら、時には成功したり、失敗したりしていたプレーに
再現性が生まれてくると大きな成長を感じる事ができる。
うまくそれを言語化してもらおうと、子ども達に話しかけてもなかなか言語化できない。
言葉にすることが難しいんじゃなくて、感覚的な部分で処理しているんだと思う。
再現性を上げるための脳の活用
脳は、「良き習慣の僕(しもべ)である」
参考:「なでしこ」を世界一にした魔法の言葉
元なでしこジャパンの監督の佐々木氏が著書の中で言ってた言葉だ。
上手くいったことを脳裏に焼き付けるこ事ができたら、
脳はその感触の余韻を大切にし、良き習慣として再現してくれるそうだ。
プレーと脳に関係性がある事は、大切な事と思っているが
参考:脳をフル活用する事のすすめ~「言語化」と「論理的思考」~
それは、参考記事にも書いた通り、しっかりと頭の中で理解した上でという前提がある。
だが、右脳はイメージ脳、左脳は言語脳と言われているように、
感覚的な部分も同じくらい大切なんじゃないか。
むしろ、育成段階では感覚的な部分からアプローチしていくのが良いんじゃないかと思い始めた。
それは、子ども達のプレーと子ども達との会話を通して感じた部分である。
感触の余韻を残す必要性
余韻に浸るという言葉があるように、
余韻を残すためには、感情的にも満たされている状態を作ってあげないといけないと思う。
下手に言語化するよりも、
「今のプレーは凄く良かったよ」
みたいなシンプルな言葉の方が、余韻としてはしっかり残るのかもしれない。
感情とプレーは連動しているので、感情的に満たされている状態であれば、
ますますプレーの再現性は高まってくるように思う。
再現性が高まる事でそれは、確固たる自分の武器に変わっていく。
そこでやっと言語化できるようになるんだろう。
時には、しっかり言語化してあげながら感覚に落とし込んでいく事も必要だと思うが、
言語化主導になると、感触としての余韻がうまく残っていかない気がする。
脳のパフォーマンスを上げるためにも、
「感覚」と「言語化」をうまく使い分けながら指導に当たる事が大切だと思う。
まとめ
プレーの再現性を高めるための脳の活用の仕方についてまとめた。
プレーと脳の関係性は深く、
脳のパフォーマンスをいかにあげるかが、
プレーの再現性をいかに高めるかに繋がっていくのだと思う。
「感覚」だけではいけないし、「言語化」したりしながら考えるだけでもいけない。
だが、脳に感触の余韻を残すというのは、
子ども達にとって大切な事なんじゃないかと子ども達のプレーと子ども達との会話を通して感じているところである。
コメントを残す