どのクラブチームも週末に、 練習試合・フェスティバルなどに参加すると思うが、
それを成長のための積み重ねに活かすならば、
内容をしっかり分析し、結果がどうであったかを
客観的な目で見る事ができないといけない。
子ども達は、 どこどこに勝った。とこどこに負けたで一喜一憂する。
結果だけで、できていない事をできた事に、
または、できた事をできない事にしてしまうような解釈間違いをする事さえある。
それくらい、子ども達にとって結果は大事な指標になるんだが、
指導者が、内容と結果を一括りにしてできた・できなかったを判断してはいけない。
内容と結果の関係性には、2つのパターンがあると思っている。
その2つのパターンについて、どんな視点が必要か自分なりにまとめてみたい。
内容と結果をめぐる2つの関係性
内容と結果をめぐる関係性についてまとめる前に、
前提を整理しておきたい。
週末の活動は、平日のトレーニングをブラッシュアップする機会として捉えている。
もし、そのサイクルができていなければ、
平日のトレーニングも、週末のゲームも行き当たりばったりになってしまい、
内容と結果の関係性を整理する事は出来ない。
この前提に立って、以下2パターンの時にどんな視点が必要か考えてみたい。
内容と結果がリンクしていない。
内容が良く、結果が出ない時は、ポジティブな視点を持つ事が必要。
一番の目的は、目標達成度にあるので、例え結果が出なかったとしても、
子ども達にポジティブな視点を与えてあげる事が必要だ。
結果が伴っていない事で、内容まで否定されると、
試合=勝たなくてはいけないもの
として捉えられ、内容の良し悪しよりも結果による安心感を求めてしまうようになる。
目標に対してどんな達成度があったかをしっかり伝えてあげる事が必要だ。
その上で、結果へのアプローチをしてあげる。
これでも勝てなかったのは、まだまだ足りない部分がある。もっと努力しない。
といけないのように、結果が伴わなかった事をプラスに変えていく努力が必要だ。
また、内容が悪くても結果が出てしまう時がある。
結果が出たからポジティブに捉えてもいいんだが、優先順位を間違えてはいけない。
まずは、内容について目標達成度がどうであったかを冷静に分析する必要がある。
一番気を付けなければいけないのが、このパターンで、
特に自分達より力が上の相手に対して、たまたま結果だけ出た時は、注意が必要だ。
内容まで良かったと捉えがちになる。
良かった部分もあるだろうけど、しっかりとそのゲームでフォーカスした部分の目標達成度を見なければいけない。
その後、結果にも触れる。
自信をつける上で大切になるので、見過ごさず、モチベーションをあげるための材料にすれば良い。
内容と結果がリンクしている
内容が良くて、さらに結果も出た。
こんな時は、必要以上に何か言う事は避けるべきだろう。
とにかく褒める事を意識して、自信をつけさせてあげる。
子ども達自身が充実している気持ちの時に、敢えて余計な説明はいらないと思う。
少なからず、課題も出るだろうが、せっかくのいい状態の時だろうから、
課題を与えるよりも、できた事を認める機会にして欲しい。
逆に、内容が悪く、結果が出ない時もある。
こんな時は、反省すべき点を受け入れる準備ができているはずである。
目標達成度についても細かく分析する必要があるし、
それ以外の部分でも課題の見直しをしないといけないかもしれない。
トレーニングテーマまで見直す必要があるだろう。
少しでもポジティブな面を見つける事が必要で、
ネガティブな部分ばかりフォーカスしないように注意しないといけない。
まとめ
内容と結果をめぐる関係性について、2つのパターンに分け、
それぞれについて必要な視点をまとめてみた。
難しいのは、相手のレベルにより内容も結果も見方が変わってしまう
という部分なんだが、相手のレベルをしっかり加味した上で、
その関係性について整理し、必要なアプローチをしないといけないと思う。
また、前提は、平日のトレーニングと週末のゲームを1サイクルとして考えないといけないという部分。
成長を積み重ねていくためには、このサイクルをうまく回していかないと、
行き当たりばったりのアプローチになってしまう恐れがある。
内容と結果の関係性を整理する上では、必ず必要になる前提条件だ。
その上で、
まずは内容をしっかり分析し、結果がどうであるかにより、必要なアプローチができればいいと思う。
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