少年サッカー現場は、意外と怪我が多い。
怪我の原因は様々で、防げるもの・防げないものがあると思うが、
防ぐことができるのに、怪我をしてしまうのはとてももったいない。
その原因の1つがオーバーワーク。
子ども達自身に責任がある(無理をしてしまう)場合は何とも言えないが、
こちらで(指導者)コントロールできる部分は、コントロールしなければいけない。
この記事では、オーバーワークの原因をまとめることで、
未然に怪我が防げるようになる事を目的とする。
成長期真っ只中の子ども達。
できるだけ怪我なく成長していって欲しいものだ。
オーバーワークの4つの原因
オーバーワークには、4つの原因がある。
それぞれ、指導者がコントロールできる部分もあれば、
子ども達もそれぞれなので、コミュニケーションが必要になり、改善していかなければいけない部分もある。
原因を知るとともに、子ども達と積極的にコミュニケーションを取れる雰囲気を作っておきたい。
オーバーワークの原因になるのは、以下4つ。
・急激なトレーニング負荷の増大
・過密な日程
・疲労の蓄積
・精神面の影響
1つずつ細かく見ていきたい。
急激なトレーニング負荷の増大
トレーニングには、過負荷の原則というものがあって、
少しずつ負荷を大きくしていかないと、トレーニング効果は上がらない。
毎回同じトレーニングをしていたら身体は慣れてしまうからだ。
だから、徐々に負荷を上げていくんだが、その負荷の上げ方が過剰になりすぎると、
オーバーワークになってしまう。
1日ならまだしも、いきなり負荷を上げたトレーニングを何日も続けてしまうと、
身体は、その負荷についていけない。
負荷のコントロールが必要だ。
過密な日程
休みなく、トレーニング・ゲームを繰り返していると身体を休める時間がなくなってしまう。
少年サッカーの指導現場でよく見るのが、
1日4~5試合の過密日程。
交代選手がしっかりいて、出場時間をコントロールできるなら
実質のゲーム数は減ると思うが、
ギリギリの人数で1日4~5試合もなれば、オーバーワークになり身体が壊れてしまう。
指導者同士の付き合いや、せっかくの機会だからという理由でゲームをやりたくなる気持ちになる事もありそうだが、
しっかりコントロールして、子ども達が過密と感じないようにしたい。
疲労の蓄積
過負荷のトレーニングになってなくても、過密な日程じゃなくても、
うまくコンディション管理をできないと疲労は勝手に蓄積していくものだ。
指導者がコントロールするには難しい部分もあるが、
疲労が溜まる原因というのは必ずあるはず。
指導者やトレーナー(いれば)に相談して、疲労の原因を除去していく事が大切だろう。
睡眠不足・休養不足・栄養不足など疲労が溜まる原因な何かあるはず。
疲労が蓄積していると、何でもないトレーニングがオーバーワークになってしまうので、
疲労を蓄積させない事が必要だ。
まずは、指導者がトレーニングを計画的に行う事で、疲労の蓄積をさせない事が必要になる。
精神面の影響
公式戦が近かったり、ライバルに追い越されたり、うまくプレーできない事が続いたり。
そんな時、きっと子ども達の心の状態は焦りが出てきて、
もっと頑張らないといけない!
となるはずだ。
うまく自分をコントロールできず、必要以上の練習量を確保したりする事が、
オーバーワークに繋がってしまう。
心に余裕がない状態が、オーバーワークへと繋がっていくので、
子ども達の様子を観察しながら、声かけをするなど不安を取り除く事が必要だろう。
まとめ
オーバーワークになる4つの原因についてまとめてみたが、
これらは、少年サッカーの指導現場ではけっこうあるあるの話だろう。
子ども達が、心身ともにコントロールできれば良いのだが、
下手すれば、あいつは頑張ってない。やる気がない。
など、指導者側から見える子どもの様子は違って見える可能性がある。
そこで、「◯◯なので」と相談してくれれば良いのだが。。。
言いづらい雰囲気は良くないので、指導者の心の余裕も必要になる。
お互いがいい関係を結びながら、オーバーワークについて考えれるようになると、
きっと未然に防げる怪我も増えていくだろう。
やったらやった分跳ね返ってくるのがトレーニングではない。
いかに質を上げながら、オーバーワークにならないようにトレーニングしていくかが大切だ。
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