子ども達は、自分の指導の欠陥を教えてくれる鏡みたいなようなもの。
伝え方が悪いと急に動きが悪くなるし、
伝わってると急に動きががらりと変わる。
自分としては、伝えたい事は同じなのに、
伝え方の内容で、動きが変わってしまうから、
どんな言葉を使うか?
達成したい目的のためには、何にフォーカスして伝えた方がいいか?
こんな事を、
子ども達の理解度(動きの良し悪し)を見ながら、確認していかないといけない。
最近のトレーニングの中で、
適切なポジション取りをさせたい
という目的があった。
適切なポジションを取らせたいのは、
できるだけ優位な状態で、ゴールに向かう回数を増やしたいからだったんだが、
優位な位置取りができる
→相手との駆け引きで主導権が握れる
→駆け引きで主導権が握れるので、敵の背後を奪いやすくなる
→敵の背後をとってゴールに向かえる。
(背後が取れない場合は、フリーで前を向けるのでゴールに向かえる)
こんな感じで、
トレーニング内容も含め、伝える順番を整理してたつもりだが、
位置取りをしなければいけない
で頭が一杯なのか、極端に背後をとるプレーが減ってしまい、
足元で受けたがる
という現象が起きた。
確かにトレーニングの中で、ポジションを意識してるのは分かるし、
相手やスペースを確認してる姿も見えたんだが、
一番ゴールに向かう回数が増えるであろう、敵の背後をとるプレーが出てこない。
ディフェンスからしたら、それは駆け引きがない状態と一緒で、
背後を気を付けないでいいなら、当然ボールが入ったところを待ち構えて、
激しくプレッシャーをかける。
そうなると、たとえいいポジションを取れてたとしても、
思うようにプレーする事はできない。
プレーの悪循環に繋がってしまった。
なので、もっとシンプルに整理してみた。
まずは、敵の背後を積極的に狙おう。
敵の背後を取るには、どういう位置取りをすればいい?
その上で対応されたら、どういうポジションを取ればいい??
こうなった時に、しっかりポジション取りの基準が明確になったのか、
子ども達が積極的に駆け引きの中で、背後を取る、
ダメならフリーで受けるポジションを考え始めた。
結果、
優位な状態でゴールに向かう回数が増えるようになった。
こんな感じで、目的(テーマ)は、同じでも伝え方1つで、
子ども達の理解度は全く別物のように変わってしまう。
こんな子ども達との意識のスレ違いはしょっちゅうあって、
何でできないんだ!!
と思う事もあるんだが、それを子ども達のせいにしても先へは進めない。
指導者が向き合うべきは、目の前の子ども達なんだな
とつくづく思う。
指導書に書かれた事を、指導書通りやってて、伝わらなかったら、
子ども達のせいなのか??
それは違う。
指導書に書かれてる事は、目的(テーマ)があって、こうしたらいいよ
くらいのアドバイス。
そのくらいのもんだと思って、
伝え方は、目の前の子ども達に合わせないといけない。
子ども達のプレー(理解度・反応)を見て、自分の指導を振り返る。
まさに、子ども達は自分の指導の鏡みたいなものだと思う。
コメントを残す