うちのクラブでは、2会場(正確に言うと3会場)で平日練習をやっている。
火曜・木曜が◯◯方面対象、水曜・金曜が◯◯方面対象
みたいな感じで。
そして、土・日で全員が集まり、トレーニング・ゲームをやりながらすり合わせをする。
そんな状況だから、週末のゲームをスムーズにするには、
平日練習の中で、会場は違えど、テーマを明確にした練習が必要になる。
共通理解を持って、週末のゲームを迎えないと、
ただこなすだけのゲームになってしまうから。
今週は、「スペースを意識する事」をテーマにトレーニングをやっている。
なぜこのテーマにしたか
しばらく、「ボールへ関わる事」をテーマにトレーニングしてたが、
関わる事=近くで、寄っていく
というイメージが強くなり、足元でボールを受けたがる現象が多くなってしまった。
それぞれが、ボールに関わろうとして、
予測をしながら次のアクションを起こす事は良くなってきたが、
ゴールを奪うために
というアクションがまだまだ少ない。
プレーの流れの中で、敵の背後のスペースを狙う事はできるが、
優先順位がスペースではなく、ボールを受ける事になっていて、
それでは、
目的が、ボールを受ける事になってしまい、
ゴールを奪うための手段が目的化してしまっている。
参考:少年サッカー 手段の目的化に対する懸念~育成論の難しさ~
こういった現象は、よく起こりやすい。
そこをしっかり導けない自分の力不足もあるんだが。。。
とにかく、今週は「スペースを意識する」テーマの中で、
斜めの動き(ダイアゴナルラン)を特に意識している。
成長の実感をどう植え付けるか
ここで出てきた問題点もいくつかある。
・スペースを意識するあまり、全てのプレーでスペースを狙いに行く
・パスコースがないのにスルーパスを狙う
子ども達は、テーマを意識するあまり、
その達成に注力しすぎる事がある。
これは、ほぼ毎回だ。
だが、まずはそのチャレンジを褒めてやらないと、
だんだんチャレンジを怖がり、
テーマがぼけてくるという現象も起こってしまう。
成功体験を積ませながら、イメージ作りをし、
その後に判断をさせるという手順を踏むと、
案外身になってくると感じているところだ。
トレーニング後のゲームでは、少し意識が改善されたのか
斜めの動きからスペースを狙う動きが増えてきた。
こうやって、少しづつできる事が増えていく事、
そして、それが成長に繋がっていると実感できることが
大切なんじゃないかと思う。
週末のゲームでそれを確認し、
それぞれが新たな課題を持って翌週のトレーニングに臨む
というサイクルができたら最高だ。
まとめ
トレーニングやゲームでテーマを設定するのは当たり前の事だと思う。
それは、
テーマがないと、プレー中の現象だけを追うコーチングになるから。
その問題点は、全く同じ状況はないはずなのに、
ある時点での現象を改善したところで、
プレー基準・判断基準の改善に繋がらないという事。
例えば、
「そこは右!!」
「〇〇に走れ!!」
こんなのは、指導者がその場の現象を改善(判断)してるだけであって、
なぜ?
という部分が子ども達には分からない。
もちろんテーマの中におさまらないプレーが現象としては多く起こりうる事なんだが、
その日のテーマでなくても、
以前取り組んだことがあるテーマであるなら、
なぜ??
を子ども達と共有することができる。
今週のゲームも子ども達がどういう意識で臨んでくれるか楽しみだ。
テーマをしっかり設定し、少しずつの積み重ねを続けていきたい。
[…] トレーニングにおいてテーマ設定が大切な理由~具体例を交えて~ This entry was posted in スタッフブログ. Bookmark the permalink. […]