サッカーにおいて「柔軟さ」を身に付ける事はは大切だ。
相手によって柔軟にプレーを変化させる事ができる。
ゲームプランの変更に柔軟に対応できる。
ポディションが変わっても柔軟にプレーする事ができる。
このような対応ができるようになるには、思考の柔軟さも必要だ。
ゲーム分析が当たり前になってきたし、
これからプレーのデータ化もますます進んでいくだろうし、
「柔軟さ」は、これからのサッカーにおいてキーワードになっていくんじゃないかと思う。
子ども達の思考は柔軟だと言われる。
人の思考は、経験則に頼る事が多く、
子ども達は、ある意味経験が浅く、思考する事にしがらみがない。
だとしたら、次のキーワードになるのは「自由」
全くルール・制限のない「自由」は、ただのわがままに繋がる恐れがあるが、
「柔軟さ」を身に付けるための「自由」の必要性について考えてみたい。
トレーニングでの気付き
こう思ったのも、今日のトレーニングの中で、「柔軟さ」に差が見えたから。
はじめのウォーミングアップで、新しいメニューをやってみたが、
柔軟に対応できる子は、
このトレーニングでは何を意識すべきか?
というのを自分なりに考えてプレーに移す事ができる。
逆に、柔軟に対応できない子は、
トレーニングの大枠は理解できるんだが(最初に説明するので)
ボールを受ける前に動き出しをやる
コントロールの質を変えてみる
などをプレーの中で意識する事がなく、
ただ淡々とメニューをこなす。
参考:個の成長に必要な3つのキーワード~「自信」「柔軟さ」「謙虚さ」~
これは、自分の反省でもあるんだが、
「自由」に発想させる機会の不足にあるんじゃないかと思う。
トレーニングを成立させるためには、
ある程度、◯◯しなさいという制限も必要だと思うが、
目的が、トレーニングの見栄えになってしまうとついつい◯◯しなさいが多くなってしまう。
こうなると、子ども達は考える事をやめ、
完全に受け身状態になる。
そんな状態からは、「自由」な発想を引き出す事は難しくなるし、
「柔軟」に対応する事もできなくなってしまう。
どこまで踏み込むかを考えながら指導するんだが、
できるだけ「自由」を与えないといけないと反省してしまった。
「柔軟さ」を身に付けさせる工夫
だが、「柔軟さ」を身に付けさせるために工夫している事もある。
それは、
・できるだけ同じメニューを繰り返さない事
・ゲームの時複数のポディションをやらせる事
この2つだ。
もちろん、反復によって得る技術もあると思うから、
反復するメニューもあるんだが、
それ以外は、テーマをぶらさないが、メニューは変えるようにしている。
メニューの固定化によって、プレーがパターン化すると「自由」な発想が生まれないし、
実際のゲームで、「柔軟」にプレーする事はできない。
また、ゲーム中に複数のポディションをやらせるのは、
ポディションをすぐ固定化したがるから。
自分の得意な・やりやすいポディションをやるのはいいんだが、
ポディションを変える事で、見える景色も変わるし、
場面場面でのプレーの選択も変わってくる。
何をしなければいけないのか?
を考える事が多くなれば、それだけ「柔軟さ」は身に付いていくもので、
ポディションの固定化による思考の制限は、
子ども達の「自由」な発想と「柔軟さ」を奪っていくと思っている。
まとめ
今日のトレーニングで感じた「柔軟さ」の差は、すごく大きな課題だと思う。
それは、練習の合間にも見えて、
トレーニング間の移動も、
継ぎのトレーニングに移る時も、
自ら動こうとする子と、指示待ちの子と大きな差がある。
ピッチ内・外での「自立」を口酸っぱく言ってはいるんだが、
言うだけでは、なかなか「自立」には繋がらないというのが、
今日改めて感じたところ。
色んな場面でこちら側から、「自由」の範囲を広げてやり、
「柔軟さ」をもっと引き出してあげないといけないと思っている。
まぁ、こういった努力も、
週数回のサッカーの練習時のみでは難しい部分があるのは分かってるんだが。。。
極論を言うと、
サッカー以外の時間を多く過ごす、学校・家庭の教育の在り方にもメスが入らないといけないと思う。
少なくともサッカーだけは伸び伸びやって欲しい
という気持ちを持って指導するのみだな。
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