子ども達にとって成功とは何だろう??
うちのチームは、比較的競争が激しく、
競争があるからこそ、日常に活気が溢れ、
それぞれがより高いところを目指そうとする姿が見えるんだが。
特に、夏を超えた今の時期。
それぞれのカテゴリーで公式戦が続く事もあり、
競争によるプラスの側面とともに、
マイナスの側面に出くわすこともある。
「君たちにとって成功とは何だ?」
「君たちの夢・目標はどこにあるんだ?」
目の前競争に縛られている子ども達を見ていると、
乗り越えてこい!
という気持ちとともに、
「目の前の事だけに囚われすぎてないか?」
とフォローしてあげないといけない気持ちに駆られる。
本田圭佑選手は言う。
「成功に囚われるな。成長に囚われろ」
この言葉は、指導者にとってもずっしりと心に響く言葉。
日々の成長に一生懸命になりながら、
競争というエッセンスを上手に使いこなせる子ども達であって欲しいと願う。

「成功に囚われる」事の弊害
公式戦前のチーム発表。
子ども達は、当然上のチームに自分の名が呼ばれるのを期待している。
そこに至るまでの過程の中で、
必死に自分というのをアピールしようとするんだが、
アピールしようとすればするほど、
自分自身のプレーに迷いが出てくることもある。
それは、大げさかもしれないが、
その子にとって、
Aチームに入る事、スタメンを取る事が成功になってしまい、
成功を追いかける中で、焦りや不安が出てきて、
自分がやるべき事が分からなくなってしまうからだろう。
Aチームに入ってやるぞ!!
という思考よりも、
今より上手くなるためには何をすればいいか?
と思考できる方が、
練習に取り組む目的は明確になり、成長を感じやすい。
この成長を感じる事はすごく大事で、
実感による自信は、プレーの迷いを消してくれる一番の薬だ。
「成長に囚われる」という考え方
成長に囚われるという事は、
目の前の自分を1%でもいいから超えなさい
というような解釈ができる。
一方、
成功に囚われるという事は、
100%な状態をすぐにでも目指しなさい
というような解釈ができる。
まだまだ先にある100%を目指して今を頑張るよりも、
1%でも今日成長できるように頑張ろうと思った方が、
ハードルはかなり下がり、心理的にも楽なはずだ。
これは、高い目標を持ちすぎるなというわけじゃなく、
高い目標が見えづらくて途方に暮れるようなら、
近くに目標を定めてごらん
という事。
この時間を感じる感覚は、
モチベーションを維持する
自分自身を見失わない
ために大切な感覚だと思う。
まとめ
指導者であれば、
近くの成功が必ずしも遠くの成功とイコールではない
という事は分かっていて、
まだまだ成長の途中と思ってるのだが、
子ども達の心理はそうはいかない。
Aチームになる。
レギュラーになる。
これは、子ども達にとっては目標であり、そこを目指すべきだとも思う。
だが、
これを成功と思い、自分を見失うようであれば、
子ども達にとっては、ただのプレッシャーにしかならないから、
焦らなくていいんだよ
のフォローは必要だ。
少しずつ成長する事によって、どんどん高いところにたどり着く事ができる。
時には、スローペースになったりするだろうが、
道を間違えて進むようであれば、ゴールにたどり着く事はできない。
その道は、自分自身が作っていくものであって、
自分自身が道に迷ってしまってはいけない。
成長に囚われる
という事は、その道を着実に自分の足で刻んでいく事。
そのために指導者は、道筋を示してあげて、
子ども達が道に迷わないようにしてあげないといけない。
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