少年サッカーの試合は、モチベーションの差で結果が左右される事が多い。
育成年代という時期を考えると、
「気持ち」や「頑張り」よりも、
何を、どうやって、だから、こうする事によって
などの言葉で、技術や戦術的な部分な部分にアプローチしながら、
試合というものの位置付けを考えていきたいというのが本音。。。
だが、
現場レベルで感じる実際は、
そこに行き着くまでには、最低限のモチベーションの高さと、気持ちや頑張りが必要という事。
もっと言うなら、子ども達自身がしっかりそこは持っておくべきものとも思うが、
目標が具体的に定まってなかったり、目標までの距離が遠い事で、
モチベーションを常に高く保ち続ける事は難しい。
四六時中サッカーと向き合っていればいいわけでもなく、
小学生としての本分もあるだろうし、モチベーション管理は、
指導者がやってあげるべき事として捉えていた方が、
指導者目線で考えてみても、子どもとの関係を築く上では、好都合な部分もある。

「理由づけ」の2つの考え方
モチベーションを上げるために、
自分の中で、「理由づけ」をすると思う。
だが、この「理由づけ」は、単にモチベーションを上げる時に使われるだけでなく、
大体は、安定を求める時に使われるのがほとんど。
人は、現状から変わらない事を望む。
成長しようとする中で、何らかのアクションを起こせば、変化が伴う。
その変化に、恐れや違和感や面倒臭さだったり、
何らかの感情を阻害するものがあると、
「⚪⚪だからやらなくていい」
「⚪⚪だからこのままでいい」
「⚪⚪の方が楽だ」
という、マイナスの「理由づけ」を自然としてしまう。
こんな事は、いくらでもあって、
自分自身でさえも、
「今は⚪⚪だから、また⚪⚪の時やればいい」
などの「理由づけ」を自然としてしまうくらい。
まずは、安定を求めるためのマイナスの「理由づけ」がある事を自分の中で、
しっかり理解し、そんな「理由づけ」を自然としそうになった時、
モチベーションの向上に繋がるような、プラスの「理由づけ」ができるようになる事が大切だ。
指導者の役割
では、プラスの「理由づけ」ができるようにするために指導者はどうすればいいか?
本音でぶつかる事が一番子ども達の心に響くと思ってるので、
マイナスの「理由づけ」をしてるだろうと思う子には、
自分が感じた事を直接言うようにしている。
そこで会話が成立すればモチベーションを上げる「理由づけ」に導く事は簡単なんだが、
子ども達は、自分の想いを隠したり、喋れなかったりする事が多い。
そこでも、
「俺は、⚪⚪と思うし、⚪⚪した方がいいよ」
とアドバイスを送る事が大事だと思うが、
結局は、物事の考え方をひっくり返してやらないといけないんで、
普段から、子ども達に話をする時にはどんな事でも、
しっかりとした「理由づけ」をする事を、指導者が意識しないといけないだろう。
単純に、「気持ち」や「頑張り」が足りないせいにしては、
子ども達の思考力が高まる事はない。
子ども達は、吸収しようとする力が強いからこそ、
周りの大人に影響を受けてしまう。
参考:積み重ねた経験と思考の足跡~インテリジェンスさを発揮するには~
そういった意味では、どんな「理由づけ」をして話をしてあげれるかが、
指導者ができるモチベーション管理の方法ではないかと思う。
参考:昨今の教育の変化から感じる「考える事」の習慣化の必要性
まとめ
人は、1日の中でたくさんの選択をしながら、行動しているという。
選択する際に、意思決定に導くのは、
どんな「理由づけ」をするかにかかっている。
当然、マイナスの「理由づけ」ばかりしていると、
モチベーションは下がってしまい、
プラスの「理由づけ」をできると、モチベーションは上がる。
難しいのは、たくさんの選択がある中で、自然とマイナスの「理由づけ」をしてしまう事。
考え方がそもそも間違っていれば、
マイナスの「理由づけ」がいつも正当化される事だってありえる。
ただ単に積極的になろうとしても、心をどうにかして震い立たせなければいけない。
それが気合い1つでは、心が持たないというのが自分が思うところ。
プラスの「理由づけ」をできるような考え方の癖をどうつけさせるかを
子ども達と話をする中で伝えていけたらと思う。
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