日本サッカー協会が制度化している
「仲介人制度」というのを聞いた事があるだろうか??
育成年代では、馴染みがないのは、当然。
この制度は、選手契約や移籍合意の交渉に際して、第三者(これを「仲介人」という)を関与させた場合、本協会(日本サッカー協会)に登録しなければいけない。
参考:仲介人制度(JFA)
と説明されているように、
仲介人は、プロサッカー選手やクラブと関わる事になる仕事。
後輩が、この仕事に関わっている事もあり、話を聞く中で、
プロフェッショナルとは??
について考えさせられる部分があったので、
自分なりに感じた事を伝えれたらと思う。

成長に必要な「人間性」
選手は、仲介人にクラブとの契約に際しての交渉を委ね、
仲介人は、選手がより良い契約を結べるように、クラブとの交渉に臨む。
簡単に言えば、こういった関係性になり、
契約と言えば、年俸・契約年数が頭に浮かぶと思うが、その前に、
どのクラブでその選手が必要とされてるか?
どのクラブなら、選手の希望している条件に合致しているか?
というように、クラブとの交渉の場に立つという役割も担っている。
クラブ側も、年俸⚪⚪くらいで、⚪⚪ができる選手が欲しい
と仲介人を介して選手の獲得を目指す事もあり、
選手とクラブの双方からの信頼を得る事が絶対となる仕事。
そこで不可欠となるのが、「人間性」の部分になる。
実際の実務の中で、その事をひしひしと感じてるからなのか、
話す中で、しきりに出てくる「人間性」というキーワード。
プロサッカー選手ともなると、技術レベルが高いのは当たり前。
また、監督によって使われたり、使われなかったりする。
その中で、息を長くできるのは、しっかりとサッカーに向き合っていける力という。
周りの声に惑わされず、自分に真摯に向き合う事ができるのは、
やっぱりその選手の「人間性」という部分に行き着くはずだ。
常に謙虚な姿勢でいる事は、子ども達が成長していく上でも必要な要素。
「人間性」を磨く事は、成長に繋がるんだなと改めて感じた。
参考:個の成長に必要な3つのキーワード~「自信」「柔軟さ」「謙虚さ」~
「見え方」を意識するとは?
また、「見え方」を意識する事も大切だと言ってた。
選手と話す中で、
選手自身の手応えと、仲介人がその選手のプレーを見て感じた部分にズレがある時が、多々あるという。
「見え方」とは、自分を客観視できる力なのかなと思う。
参考:自分を客観視できる賢さを~「競争」に勝つ事と「自分軸」を持つ事~
自分自身の物差しを持ちながらも、他者の意見も聞いてみるというか。。。
プロであれば、評価がつきものだから、常にその視点は持っていないといけないが、
育成年代では、いちいち評価に振り回される必要はない。
ただ、「見え方」を意識するなら、トレセンなんかは、
まさに必要な視点なのかなとも思う。
限られた選考会の中で、自分をアピールするには、
評価する人にどう映るかは、意識しないとなかなか伝わらない部分がある。
これは、すごく大事で、そういう事を意識できる子は、大舞台で強い。
自分の見せ方を、どうすべきかという事を考えれてる証拠だろう。
成長段階で、評価との関係をガチガチにしてしまうと、
自分自身が見えなくなる恐れがあるが、
「見え方」を意識する事は、自分を表現できる力とも言える。
しっかりと、自分軸を持ちながらも、「見え方」を多少意識する事で、
パフォーマンスは上がるのかもしれない。
まとめ
プロサッカー選手が相手の仕事と、子ども達が相手の仕事だが、
少し見方を変えるだけで、
子ども達の指導に生かせる学びがあった。
子ども達もプロサッカー選手を夢見ている訳だし、
プロサッカー選手とは?
というものを伝える事は、大切な事だと思う。
今回話す中で、
「人間性」の大切さと、「見え方」を意識する事の大切さを感じたんだが、
これをどう子ども達の心に響くように伝えらるかが重要である。
子ども達は純粋で、指導者の言ったことを素直に吸収する力がある。
逆に言うと、素直すぎて考える力が足りないとも言えるが。。。
子ども達が話をどう解釈するのかは分からないが、
素直に聞き入れるにしても、
それはどうかな??と思ったとしても、
話す事の何かが、子ども達の成長のきっかけになってくれればと思う。
コメントを残す