大人になるにつれて、たくさんの経験をし、
たくさんの凄い人達と出会ったりして、
だんだん自分というものが見えてくる。
時には、自分自身が良く見えたりもするんだが、
それだけはダメだって言い聞かせてる。
まぁ、大抵は良く見える事なんか一瞬の満足で終わってしまい、
悪く見える方に気持ちが左右されてしまうんだが。。。
無邪気な子ども達を見ると、可能性に満ち溢れている素晴らしさを感じる。
だが、子どもの時点で、自分の立ち位置を決めてしまって、
可能性を自ら否定しているかのような振る舞いをしてしまう子もいる。
そんな子は、「諦める癖」が染みついているんじゃないだろうか?

「諦める癖」がつく2つの理由
例えば、トレーニングをやる時、
「ここが課題だと思うから、〇〇を意識してごらん」
と問いかけたとする。
「諦める癖」がついてしまってる子は、
課題=できない事
という思考回路に陥って、チャレンジする前に
「俺はどうせできない」
っていう表情をする。
もちろん、そんな表情では、プレーでの積極性も消え、課題を克服する事はできない。
逆に、
諦める事をしない子は、
課題=もっと成長できるチャンス
と捉え、良い表情で積極的に課題に向き合う事ができる。
人は、現状維持を好むもの。
できない事ができるようになるためには、多少のストレスがかかる。
できない事ができないままでも、現状は変わららない。
その方が、楽なんだろう。
楽を選ぶ事の繰り返しが、「諦める癖」を作ってしまう。
参考:「楽しむ」意味を理解し、サッカーに対する意識を変化させよう
また、
「諦める癖」がついてる子は、
他人と比較される事によって、自信を失う事が多い。
「あいつはできるのに、お前はできない」
そんな事を言われたら、自信がなくなってしまうのは当たり前。
冒頭で、悪くなる方に気持ちが左右されがちと言ったが、
他人(指導者・親・仲間)からの評価で、自分自身がどんなものかを設定してしまい、
諦める事を選択してしまう。
その積み重ねで、「諦める癖」がついてしまうんだろう。
「諦める癖」をつけさせないためには?
「諦める癖」がつく理由を、
・現状に満足してしまう事(楽な方に逃げる事)
・他人との評価による自信の喪失
とした。
現状維持に満足している子を、
チャレンジするような子に変えてあげるには、
本人のモチベーションをくすぐって、やる気にさせてあげるしかない。
その方法は、色々あると思うんだが、
指導者ができる唯一の事は、
その子の可能性を信じてあげる事
だと思っている。
指導者が、その子の可能性を否定するような姿勢を見せれば、
きっとその姿は、子ども達には伝わってしまう。
指導者が、子ども達の表情を見て気持ちが分かるように、
きっと子ども達も、指導者の姿勢を見てどう思っているかは分かるはずである。
可能性を否定されなければ、
子ども達なんて可能性の塊なんで、
積極的に現状を打破していこうとするはず。
現状を超えようとする際に感じる多少のストレスも、力に変わるはずだ。
他人の評価によって自信を失ってる子には、
「他人の評価で得た自信なんて偽物だ」
という事を教えてあげる。
他人の評価で一喜一憂していては、本当の自分の姿なんて見えっこない。
そもそも、見る人によって変わるのが評価の悪いところなんだし、
そんなもので得た自信よりも、
たとえ評価されなくても、自分自身で自分を評価さえしておけば、
諦めない自分に対して、評価を上げていく事ができる。
参考:サッカー少年に不必要な「評価」という見えない敵~評価に対する考え方~
他人の評価ばかり気にしていては、自分が何者か分からなくなってしまう。
諦めないためには、しっかり自分と向き合う事が必要だ。
まとめ
子ども達に「諦める癖」をつけさせてしまうのは、
指導者が一番やってはいけない事。
チャレンジする事でしか、可能性を切り開く事はできないし、
逆に、
チャレンジしなければ、本当の弱さも分からない。
成長するためには、良くも悪くも、
自分自身を受け入れてチャレンジし続ける事が大切である。
「諦める癖」がついてしまい、
諦める事に慣れてしまっては、何も先には進まない。
可能性が1パーセントでもあるなら、チャレンジし続けるべきだ。
その大切さは、サッカーが教えてくれているはず。
絶対勝てっこないと思っていた相手に、
諦めない気持ちを持って戦ったら勝つ事ができた。
という経験をしたことがある人なら分かるはずだ。
また、そんな試合を見た事があるなら、諦めない事の大切さは
分かっているはずである。
子ども達の指導をしていて楽しいのは、
想像を超える変化を見せてくれること。
それは、諦めず頑張った成果なんだと思う。
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