子ども達の成長は想像できない部分がある。
成長期の差があって、身体的な部分で一気に伸びる子もいれば、
意識の変化で急激な伸びを見せてくれる子もいる。
夏休みは、どこのクラブも「強化」でたくさんの時間をサッカーに費やした事だろう。
普段のベースが、平日週2回(90分)に土曜・日曜くらいなんで、
夏休み1ヶ月分が、普段の2ヶ月分くらいのボリュームだ。
そんな長い夏を超えて、子ども達の中から変化が見える子が出てきた。
チャンスを掴む力とチャンスを活かす力。
この2つの力は、言葉は違っても、根っこにあるパワーの源は同じ。
コツコツの積み重ねがチャンスを掴み、チャンスを活かす事に繋がる。
だからこそ、目の前の事に全力で。
そんな姿を指導者は見逃さないよ!!
— 三角将行@育成Labo (@sorriso0627) September 3, 2019
これから、公式戦の時期に入ってきて、
指導をやってて最も頭を悩ませる、チーム分け(メンバー選考)を
考え始めないといけない。
うちのクラブは、
選手にプレーする機会を与える事
がジュニア期には大事だと思ってるので、各チーム10~12名程度の
必要最低限の人数で1チームを構成し、
公式戦の緊張感を全ての子に経験してもらおうと思っている。
目的は、そうであっても目に見えるのがそれぞれの評価。
子ども達もそれが分かっていているからこそ、意識の変化が芽生えてくるんだろう。

積み重ねの大切さ
夏を目一杯サッカーに費やしたからと言って、
サッカーが急に上手くなる事はない。
結局、密度の濃い時間をどれくらい過ごせたかが成長に繋がる。
夏休みのスケジュールを見た時、トータルで活動を捉え、
夏越えたら少しは成長できるな!
と思った子と、
1日1日しっかり積み重ねていければ、一気に成長できる可能性があるぞ!
と思った子では、大きな意識の差が出る。
そして、その差は夏が終わった頃に徐々に目に見えてくる。
今までチャンスを掴めなかった子が、チャンスを得る事も出てくるし、
そんな子は、しっかりもらったチャンスを活かす事ができる。
コツコツと積み重ねてきた夏の成果だ。
過去の自分との比較を
では、コツコツ頑張ってこれたからみんなAチームだ
というわけにはいかない。
人数の限りもあるし、
その時点での評価をするしか、公平性を保てないからだ。
ある子は、
これだけ頑張ったのに。。。
と思うかもしれない。
だが、チーム内の評価は、他者との比較の中での評価だから気にする必要はない。
大事なのは、
自分がどれだけ頑張って、どんな成長ができたかを実感できる事。
参考:サッカー少年に不必要な「評価」という見えない敵~評価に対する考え方~
その実感している成長は、必ず指導者も分かっているはずだ。
現時点での評価をいつも気にしていたら、
心がすり減ってしまい、
自分自身の目標や課題が見えなくなってしまう。
自分軸をしっかり持って、コツコツの積み重ねをやめなければ、
いつかチャンスを掴めるはずだ。
もし掴めたら勝ったようなもの。
積み重ねて得た成果は、きっとチャンスを活かせる事まで繋がっているはずだ。
これは、勝手に転がり込んできたチャンスとは違う。
もちろんそんなチャンスを活かせる子もいるだろうが、
自分の実感として得たチャンスというのは、
自信という面で大きなアドバンテージを持つ事ができる。
だからこそ、過去の自分と現時点での自分を比較して、
自己評価をできるようにならないといけない。
まとめ
子ども達は、他者との評価に心が揺さぶられがちだ。
それを分かってあげるのは指導者の役目。
だから、コツコツ積み重ねを頑張ってるな
と思う子を見逃してはいけない。
「⚪⚪ができるようになったじゃん!!」
「少しずつ⚪⚪が良くなってきてるぞ!!」
そんな声かけをしてあげれたら、
きっと子ども達は、自分自身に目線が向くはずだ。
良いと思った事は、積極的に声に出して子ども達に伝える事ができた方がいい。
そして、
公式戦がある度にやってくるメンバー分けも、
長い目で見たら、通過点以外のなにものでもなく、
目標は常に先にある事を十分に理解させないといけない。
モチベーションを維持するためにも、
コツコツの積み重ねを怠らないようにするためにも、
現時点での評価がゴールではない事は常に言い続けないといけない。
最後に、これまで色んなプロサッカー選手と出会ってきたが、
センス・身体能力・技術が飛び抜けているからプロになったわけではない。
唯一の共通点は、
常に向上心を持って、コツコツの積み重ねをできる
という事。
消えた天才達もたくさん見てきた。
どんなに才能があっても、コツコツの積み重ねを忘れてはいけないし、
指導者は、そんな子ども達を見逃してはいけない。
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