サッカーにおいて必要な4つの「止まる力」




走る事は、サッカーにおいて大事な事と考えられている。

10メートルくらいを素早く走るスプリント力

もっと短い距離を素早く動くようなクイックネスの要素

試合中走り続ける事ができる持久力

確かにどれも大事で、育成年代のうちから、発育段階に応じて、トレーニングしていかなくてはいけない。

参考:発育段階に応じたトレーニング~サッカーメディカルサポート~

そして、この走る事と同様に、

育成年代で身につけたい能力に「止まる力」がある。

だが、育成年代の試合を見ていると、この「止まる力」がなかなかないような気がする。

「止まる力」はどういったものか??

サッカーにおいて必要な「止まる力」について整理してみる。

①走った後に、自分のスピードをコントロールして止まる力

②ドリブルで運びながら、状況に応じて止まる事ができる力

③ボールを良い状況で受けるために、ポディション取り(止まって)をできる力

④ボールを自分の足元に止め、止まったまま状況を把握できる力

先日、サガン鳥栖の試合を生で観戦したが、

テレビで見るより、個々の動きが鮮明に見え、

「止まる事」に対する子ども達の意識の違いを大きく感じた。

参考:サッカーをスタジアムで観戦する事で得られる効果

いつもバタバタと慌ただしくゲームが展開されるのが、少年サッカー。

動き続ける走り続けるやり切る事が常に良しとされ、

ゲームを落ち着かせるポイントが少ない。

コートの広さ・試合時間・人数も違うという大きな違いはあるものの、

走るべき時を察知したり、落ち着いてボール回しをしたり、

そういった判断に関わる部分は、

少年サッカーにおいても、考えながらプレーする事で身についていくもの。

その際、1つのキーワードになるのが、

「止まる力」で、先ほどまとめた4つの力は、

育成年代でも意識させたい部分になる。

「止まる力」の具体例

では、具体的に子ども達に必要な4つの「止まる力」について、

具体例をまじえながらまとめてみる。

①走った後に、自分のスピードをコントロールして止まる力

主に、守備の場面で見られる力だが、

アプローチに行く際に、全力で寄せた後、

しっかり止まって対応しなければいけない場面で

「止まる事」がなかなかできない。

球際を引かない事

取り切れると思ったときに止まらずボールを奪取する事は、

積極的にチャレンジさせたい部分だが、

相手の状況も考えずに、とにかく飛び込んでしまう守備は、

判断の悪さもあるが、自分のスピードをコントロールして「止まる事」

ができない事にある。

取り切れるべき場面、しっかり対応すべき場面を判断し、

自分のスピードをコントロールして「止まる力」が必要だ。

②ドリブルで運びながら、状況に応じて止まる事ができる力

まずは、ドリブルを常に全力でやろうとする事に問題がある。

自分の技術レベル以上にスピードを出しすぎて、

ボールが足から離れてしまい「止まる事」ができないのが1点。

また、

状況をしっかり見ながらドリブルする事が重視されていないのか、

突破を図ろうとして無理であっても、止まって判断し直す事がなく、

奪われるまでドリブルしてしまうケースが多く見られる。

この問題を解決するには、

ドリブルの際、突破する意識に加え、

周りを見ながら運ぶ事の重要性について伝える必要があるだろう。

参考:スペインと日本におけるドリブルに対する考え方の違い~戦術的思考の必要性~

駄目なら止まって、しっかり判断し直す意識が必要だ。

③ボールを良い状況で受けるために、ポディション取り(止まって)をできる力

この問題は、

ボールを持ってない時に、どういうポディションを取るべきか

という状況判断の力を身につけさせる事ができないと改善できない。

プロの試合を観ていると選手達は、常に周りを観ている。

これは、テレビの映像からは伝わりずらいし、

子ども達もそこまで注意して見る事はないだろう。

だからこそ、ボールを持っていない時の重要性は、

指導者がしっかり伝える必要がある。

常に動いてるが、動く事によってボールを受ける機会を自分から消していないか?

動くよりも止まって受ける方が有効ではないか?

止まって受ける事もボールを受ける事において大事だという事

理解させないといけない。

④ボールを自分の足元に止め、止まったまま状況を把握できる力

ボールコントロールと関わる部分で、

まずクリアしなければいけないのは、

しっかりと、思った場所にボールを止める事ができる技術になるんだが、

子ども達のコントロールを見ると、ドリブルするためのコントロールになりがち。

ファーストタッチがドリブルの1歩目になって、

前に相手がいようが、スペースがなかろうが、

ボールコントロールしながら進入してしまうプレーをよく見かける。

相手が前にいたり、スペースがない時は、

しっかりボールコントロールを足元に置き、無理に進入しないで、

時には止まったままでもいいから

ゆっくり周りを見ながら判断をする事が必要だ。

まとめ

走る事の重要性は、よく語られるが、

「止まる事」の重要性は、意外と語られる事が少ない。

育成年代のサッカーが、縦に速いという特徴があるのも、

「止まる力」についての認識が足りないからなのかもしれない。

参考:縦パスだけのサッカーになりがちな理由と縦パスの基準の整理

縦に速い事は悪い事ではない。

守備から攻撃に変わる局面において、カウンターの速さは必要だし、

速く攻める必要があると判断する場面は、他にもあるだろう。

ただ、状況判断なしに、常に縦に速くでは、

子ども達の判断する力は育っていかない。

常に走り続けたり、動き続けたりするのではなく、

状況によっては、「止まる事」も必要。

そうすれば、もっと駆け引きのあるサッカーが少年サッカーの試合でも見れると思う。











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ABOUTこの記事をかいた人

筑波大学体育専門学群卒業。大学4年次に【日本一】を経験する。卒業後、地元熊本に帰り、高校保健体育の教員として3年間教育現場に立つ。 その後、現在のソレッソ熊本で指導を始め、現在に至る。ソレッソ熊本で指導を始めておよそ10年間。 その中で培ってきた経験を、ブログという形で発信し、独自の視点で少年サッカーについての考えを述べていきたい。