子ども達一人一人を成長させてあげる事、そしてチームの勝利を目指す事(チームの成長を望む)。
クラブ運営をしていく中で大切にしてる事である。
個の成長の為に、チームとして目標を掲げて高みを目指し、
チームが勝つために個を成長させる。
どちらも欠けてはいけないと思ってるし、
この両者はしっかりバランスが取れないといけないと思っている。

個>チーム
一概には言えないが、
厳しいゲーム・拮抗したゲームに勝つ事が難しくなる事は確か。
それは、
チームの一員として自分という意識が低くなるからだ。
個の技術がいくら上がっても、ゴールを奪うためには、
一人の力じゃ限界があるし、
ゴールを守るにも、チームとしてボールを奪いに行く必要がある。
戦術的な部分ももちろんあるが、
そんな意識を高めてくれるのは、
チームとしての一体感であったり、所属意識や我々意識であったりする事が大きい。
参考:「共争」「共奏」「共創」そして「共感」~これからの育成について~
チームが自分のためにある
というように、
個の方に重心が傾き出すと、どうしても責任感やチーム(仲間)のために頑張る
という意識は薄れ、
結果を出すことは難しくなる。
少年サッカーでは、大きくて速い子がいれば勝てる
とよく言われているが、
そんな子が1人いる事よりも、
チームとして一体感を持って勝ちを目指してくるチームの方が遥かに手強い。
個の成長は大切だが、
チームスポーツとは何なのか
を教える必要があるし、
個人戦術も、チーム戦術の中で発揮されなければいけない事を
理解させなければいけない。
チーム>個の成長
ここで言いたい事は、
チームが勝つためには、手段を選ばないというような
勝利至上主義
とは違っていて、
チームのために個がいる
という発想で、個を疎かにすると、
子ども達の成長スピードが遅くなるんじゃないかという懸念。
チームの歯車の中での自分という見方をされれば、
当然、子ども達のモチベーションは下がってしまうはず。
また、
チームのために何をすべきかがゲームの中でのただ1つの目的になり、
ゲームが個の成長を促す貴重な場
という意識がなくなれば、
ゲームの中で、チャレンジできなかったり、
課題を発見できなかったりするので、
当然、個の成長スピードは遅くなる。
まとめ
個の成長とチームの成長は、
強くリンクしていて、決してどちらかだけに振り切れてはいけないものだと思う。
もちろん、
子ども達(個)の成長が、チームとしての結果よりは大事で、
個が成長していくためには、
チームの成長は不可欠である。
少年サッカー界を見渡すと、
それをやり続ければ、個の⚪⚪の部分は成長するけど、
それで、チームは勝てるの?
その子は、戦術理解できるの?
といった個に特化しすぎた指導や、
子ども達の自主性はどこ?
創造性はどうやって身に付くの??
といった様に、
チームの勝利に特化しすぎた指導を見かける事がある。
それは、チームの色ではなく、指導者のエゴである事に気付かないといけない。
「育成」と「勝負」をめぐる問題~プレイヤーズファーストの必要性~
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