ピッチ外の行動が、ピッチ内のプレーに影響すると言うが、
子ども達にその理由が伝わってないと、
結局は、
・怒られるから
・試合に出してもらえないから
といったように、指導者が意図した理由と異なって、ピッチ外の行動を正す
という意味のない思考パターンに陥ってしまう。
それは、ただ単にピッチ外の行動もやらされているだけで、
ピッチ内でのプレーの自立
には繋がっていかない。
ピッチ内とピッチ外が、良い意味で繋がっていくには、
その理由を明確にする必要がある。

ピッチ外の行動がプレーに影響する理由
子ども達は、プレーの際
認知→判断→実行
というプロセスを自分の中で、踏んでいるはずだ。
ピッチ外の行動を切り取ると、
自分の事(道具の管理など)と、
集団の中でやるべき事(時間を守るなど)があると思うが、
いずれにしても、指導者に言われて行動する事なく、
自分で考えて行動できないといけない。
指導者も1から10までやるべき事を伝える事はないはずだ。
だが、
今何をやるべきかを見つける事なく、流れに任せてピッチ外を過ごしていては、
色んな問題が出てくる。
ピッチ外で考えて行動する事は、ピッチ内での
認知→判断→実行
のプロセスと同じ。
ピッチ外で考えて行動できなければ、ピッチ内での課題を解決できるはずがない。
遠征の際気をつけるべき事と得られる効果~ピッチ外とピッチ内は繋がっている~
ピッチ外で、指導者に言われるがままに行動する習慣がつけば、
ピッチ内でも同じように、指示を出されなければプレーできない習慣がついてしまう。
圧倒的に多いピッチ外の時間を考えて過ごす習慣ができれば、
自然とピッチ内でも考える習慣がつくというのは、
ピッチ外とピッチ内を結びつける理由としては妥当だと思う。
これは、指導者(大人)なら分かると思うんだが、子ども達に、
「ピッチ外とピッチ内は繋がってる」
とただ言うだけでは、伝わらないし、
罰を与える(走らせるなど)事をしても伝わらない。
頭で理解させ、納得させた上でピッチ外の行動に目配りする必要がある。
ピッチ外の失敗への対処法
それでも子ども達。
いくら頭で理解してても、集団になるとリミッターが外れる事もある。
よくあるのが、遠征先行きのホテルでの行動。
騒いでは、他のお客さんに迷惑がかかると分かっていても、
ついつい騒いでしまう事もある。
そんな時は、分かっていてやった失敗なのか、
分かってなくて失敗したのかをまず確認するといい。
分かってなくてやった失敗なら、理由を教えてあげればいい。
問題は、分かっていてやった失敗。
これについては、制限をかけるようにしている。
例えば、ホテルで騒ぐなど分かっていてやった失敗なら、
部屋の行き来を禁止するなどで対処するんだが、
それよりも大事なのは、
やった事に対して、自己責任を取るという意識を持たせるという事。
もちろん、その際は、
「分かっていて⚪⚪したんだから、⚪⚪するのは納得するしかないよね」
と一言添える。
この一言がないと、ただの罰になってしまうので、
「納得させて」
というのがポイントになる。
まとめ
ピッチ外でもピッチ内でも失敗はつきもの。
その失敗に対し、どう対処するかで
子ども達の次のチャレンジが変わってくるように思う。
子ども達のピッチ外とピッチ内が繋がっているように、
指導者のピッチ外とピッチ内のアプローチも一貫している事が大切だ。
ピッチ外での失敗をただ怒って解決し、
ピッチ内の失敗もただ怒って解決していては、
子ども達に「自立」の大切さを説いたところで、
子ども達は納得する事はないだろう。
なぜ??
の答えをピッチ外でもピッチ内でも持っていなくてはいけない。
ピッチ外の行動が素晴らしいチームは強い。
それは、困難な状況になった時に発揮される強さ。
その強さの正体は、考える力なのではないかと思っている。
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