サッカーは、よく判断のスポーツと言われるが、
子ども達のサッカーを見ていると、決断力の不足も感じてしまう。
決断力は、自分に自信を持つ事で磨きがかかると思うんだが、
サッカーにおける決断力は、判断力とセットで考える事ができないといけない。
決断力があるから良いプレーができてるかと言われれば、そうではなく、
判断がないプレーの決断は、
本当の意味での決断力とはほど遠い。

判断材料を増やす
「答えはこれしかない」
という時に、決断する事は簡単だ。
決断が難しくなるのは、たくさんの判断材料がある時。
普通であればそうだろう。
だが、サッカーを考えてみる。
サッカーのプレーは、常に流動的であり、
判断し、決断したプレーをその都度正解かどうか検証する事はできない。
もしかしたら、正解はその瞬間のプレーに2つも3つもあるかもしれない。
普通に考えると、
判断材料が少ない方が決断する事が簡単
のように感じるが、
サッカーにおいては、答えが複数ある可能性もあるので、
決断力の高さは、判断材料の多さに比例するという事が言えるのかもしれない。
少なくとも、子ども達のプレーを見てると、
判断材料が多い方が、決断を容易にしているように見える。
参考:サッカーにおける認知・判断・技術をバランスよく育てる方法
メンタリティーの重要性
判断しながらプレーをしている子は、見ていてすぐ分かる。
その子の失敗に注目してみるとよく分かるんだが、
判断しながらプレーしようとしている子は、
ミスが意図的だ。
参考:意図的なミスを作り出す必要性~キッズ年代のサッカー環境を考える~
その場しのぎでプレーした事がミスに繋がってるんじゃなく、
「こうゆう事がやりたかったんだろうな」
というのが伝わる。
その際、
相手の力が上だったり、プレーを読まれていてミスに繋がるケースは、しょうがないんだが、
せっかく判断してプレーしようとしているのに、
決断が遅れてミスに繋がっているケースもある。
一概には言えないが、
決断が遅れてミスに繋がるケースは、
メンタリティーの問題が大きく関わっているように感じる。
自信なさげにプレーしている子に、
この決断遅れのミスをする子が多い事は確かだ。
こういった子には、意図的なミスであった事を評価し、
少しずつ自信をつけさせてあげる事が必要だろう。
参考:個の成長に必要な3つのキーワード~「自信」「柔軟さ」「謙虚さ」~
まとめ
子ども達の判断を奪ってはいけないのは、
子ども達が考える事をやめてしまうから
という理由にプラスして、
決断力を鈍らせるという事も言えると思う。
判断しなくていい時、決断が早くなるのは決して決断力があるという事ではない。
判断と決断はセットになっていて、
判断しながら色んな決断をしていく中で決断力は磨かれていく。
また、決断をする事において、メンタリティーは重要だ。
自信がなければ、決断が遅くなる。
サッカーにおいては、それがミスに繋がる。
子ども達は、何かとすぐ答えを求めがちだ。
それは、判断する必要がなく、決断する必要もないから。
だが、
答えを与えるだけでは、決して判断力も決断力も育たない。
判断させ、決断させるために、
指導者は、どうアプローチすべきかを考えるべきである。
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