小学生年代で海外遠征に行くための条件

最近では、小学生年代の子ども達が海外遠征に行く機会が増えてきた。

自分が携わっているセカプロ(熊本から世界へプロジェクト)というスクールでも、

年に2回海外遠征を企画している。

自分が初めて海外に行ったのは、高校1年生の頃。

国体の強化メンバーとして、イタリアへ。

クラブチームの大会で、参加チームには、

ユベントス・パルマ・インテルなどのイタリアの有名クラブを初め、

アルゼンチンのボカ・ジュニアーズなど、イタリア以外のクラブも参加してた。

当時は、こんな経験できるのは稀だったが、

今は、(語弊があるかもしれないが)希望すれば誰でも行けるような時代。

海外を知るというのは、

これからのグローバル社会において、子ども達には貴重な体験になると思うが、

小学生が海外遠征に行く際に、自分的には条件があると思っている。

目的意識を持っているか?

当たり前なんだが、

なぜ海外遠征に行きたいのか?」

という事がはっきりしていないと行かせるべきではないと思う。

海外遠征の費用は、日程によってまちまちだろうが、

少なくとも30万くらいが相場。

お金の問題ではないと思う方もいるだろうが、

簡単に目的なく与えた遠征には、価値どころか、

負の財産を持ち帰ってくるおそれもある。

うまくなったつもり」「優越感」など。。。

日本人は駆け引きが下手だという。

それは、日常に駆け引きをする事がないから。

という記事を以前読んだ。

海外では、生きていくために駆け引きをしなければいけない環境があり、

駆け引きをする事が生活の中の力として備わる。

それが、自然とサッカーにも生かされるそうだ。

サッカーは、文化を反映するとも言うが、そういった生活の中での文化的背景が、

サッカー選手としての色付けをしていく。

この考えは、すごく納得する。

参考:サッカーの魅力とは?~駆け引きの重要性について考えてみる~

つまり、目的も背景もなく与えるだけの海外遠征には、

本当の意味で子ども達の中に染み込んでいく色はないという事だ。

上部だけ軽く色付けしてもすぐ剥がれてしまうだろうし、

間違った色付けをしてくるのかもしれない。

文化的背景の違いはあり、ある意味恵まれている環境にいるからこそ、

目的意識がどれくらい明確で、どれくらい本気で海外遠征を経験したいのか

しっかり子ども達自身に確認すべきだと思う。

これは、難しい事ではない。

将来プロサッカー選手になって海外で活躍したいから、世界を知りたい

海外と日本のサッカーの違いを実際に体感してみたい

明確な目標が1つでもあれば、外の世界を知るというのは、

それ以上の価値をもたらしてくれるはずだ。

それは、日本にないものがたくさんあるから。

目的意識を持ってれば、感じるものが全て刺激になるだろう。

目的(本質)の捉え方で辿り着くゴールは変わる

いつ海外遠征を経験する事がベストか?

こう書くと、小学生の海外遠征に否定的と捉えられそうだが、

決してそうではない。

むしろ、肯定的だ。

小さい頃から外の世界を知る事で、その子の視野は広がるだろうし、

そこで日常が変わるとすれば、できるだけ早い年齢で海外を経験した方がいい。

だから、いつ?という答えは、

できるだけ早い年齢で

という事になるんだろうが、

正確に言うと、年齢ではなく、

「目的が明確で、サッカーに対して本気で向き合えるようになったら」

という事になる。

逆を言うと、精神的に成熟してなければ、中学生であっても高校生であっても

大袈裟かもしれないが、行く意味はないと思っている。

まっさらだから、色んな事を感じるままに吸収できるという考えもあるだろうが、

まっさらだからこそ、変な色に染まらないようにしなくてはいけない。

もし、とりあえず親の意向で行っただけの海外遠征で、子どもが激変して帰ってきたのなら、

それは、ギャンブルに勝ったくらいの感覚さえある。

目的なき者にゴールはない。

行き当たりばったりのギャンブルは、壁にぶち当たってしまった時、

乗り越える力はないはずだ。

まとめ

海外遠征を経験して、

あっ、この子変わった!

と思う子もいれば、

変わってないな。。。

という子もいるのが、実際見ての感想。

そこには、本人自身の目的意識の違いが存在する。

このブログでも環境が人を変える。

と何度も言ってるんだが、環境を変えるのなら、数ヶ月・数年スパンじゃないと

意識の変容は起こらない。

参考:心理的な距離を近づける方法~指導者ができる環境設定~

環境に依存した数ヶ月よりも、目的意識を持った1週間の方が、

より変化を期待できるはずだ。

全てを踏まえると、結局は、日常が一番大事だという事。

その日常を大切にする中で、海外遠征のような刺激があれば、

それは成長のエッセンスになり、さらに日常を充実したものにしてくれると思う。

海外遠征について書いてみたが、

これは、クラブで行く遠征なども同じ。

目的意識なく、遠足気分で遠征に行ったって、得るものはない。

恵まれている環境があるからこそ、

与えられる事への意味を子ども達は分からないといけないし、

大人は、意味あるものに変えていく大切さを伝えないといけない。

全ては、成長のため。

なぜ?何を?どうすれば?

問いかける力が、与えられるだけからの脱却を助けてくれるはずだ。

参考:「なぜ?」という言葉の魔法~受け身からの脱却~











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ABOUTこの記事をかいた人

筑波大学体育専門学群卒業。大学4年次に【日本一】を経験する。卒業後、地元熊本に帰り、高校保健体育の教員として3年間教育現場に立つ。 その後、現在のソレッソ熊本で指導を始め、現在に至る。ソレッソ熊本で指導を始めておよそ10年間。 その中で培ってきた経験を、ブログという形で発信し、独自の視点で少年サッカーについての考えを述べていきたい。