サッカーの練習をする時、必ずテーマを決めている。
練習時間は90分。
ウォーミングアップから、練習を2つくい挟んで、
最後30分を目安に試合をやって終了の流れだ。
その最後の試合のところで、テーマの達成度を見る。
もちろん、1回の練習で劇的に変わる事はないが、
テーマに対する意識の変化は見えるようになる。
正確に言うなら、テーマを意識してる子は、
変化が見えるようになる。
テーマに沿って練習内容を工夫する事で、子ども達は、チャレンジをしながら気付きを得る。
同じように、試合の中でも、ひと工夫する事で、子ども達に気付きを与えることができる。

メンバーを工夫し、サッカーの試合をやらせる
大体、最後の試合をやらせる時は、力が均等になるようにやらせるんだが、
テーマに沿って、メンバーを工夫して分けてみると面白い現象が起こる。
例えば、ファーストタッチがテーマで、
コートを狭くして、プレッシャーがよりかかりやすい設定にする。
サッカーにおける1対1の重要性~1対1に勝つには?準備・ファーストタッチ・ドリブル編~
一方は、ファーストタッチを考えてできるメンバー。
もう一方は、意図なくファーストタッチをしてしまうメンバー。
たまたまフィジカル的に勝るメンバーとフィジカル適任劣るメンバーに別れたんだが、
ゲームは、フィジカル的に劣るメンバーの方が勝ってしまった。
もちろん、フィジカル的に劣るメンバーの方が、
ファーストタッチを考えてできるメンバー達。
予想できていて、そういうメンバー分けにしたんだが、
このように、ひと工夫する事で、子ども達は、
「やっぱりファーストタッチは大切なんだな」
と課題に気づく事ができる。
サッカーの試合中は何も言わない
試合をやっている時のポイントは、何も言わない事。
黙ってるわけではないが、
「こうしなさい」
と答えを与える事はない。
特に、その日の練習のテーマにしている事ならなおさら。
それは、試合の中で達成度を見たいからだ。
もちろん言った方が、意識も上がり、達成度も上がるんだが、
ひと工夫の中に、
「何も言わない」
というのを加えても、面白いと思う。
その方が、メンバー分けしたグループ差がしっかり出て、
より与えられたテーマの意味を考え、気付きを得てくれるはずだ。
まとめ
このようにして、メンバー工夫し、試合をさせた後大切になるのが、
練習後の話。
「なぜ、試合がうまくいかなかったのか?」
を話す事で、より練習テーマに対する気付きを与える事ができる。
・「今日の練習のテーマは何だった?」→
・「何で、最後の試合、⚪⚪のメンバーの方がうまくいったと思う」→
・「簡単にボールを失わなかったからだよな」→
・「⚪⚪の方は、ボールを受けた後、ファーストタッチがうまくいかずすぐボールを失ってた。」→
・「だから、ファーストタッチには、意図がある必要がある。」→
・「フィジカルよりも技術がサッカーには大切なんだ」
こんな感じになるかな。
試合でうまくいかなかった事を「言語化」する事で、より実感がわく。
うまくいった方も、
やっぱり意識する事は大切なんだな
とさらに、実感するはずだ。
これは、実際にあった練習の際の1コマで、
4年生2人、5年生2人と6年生の混合メンバーが、6年生単独メンバーが試合をした話。
悔しいという感情や、できたという感情が、
よりテーマに対しての意識を高めてくれたに違いない。
色んな工夫で、練習・試合に取り組む事で、子ども達の心とも勝負してるつもり。
色んな工夫があると思うが、1つの参考例にしてもらいたい。
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