考えろ!頭を使え!
これを言われて本質(指導者が求める事)を理解している子ども達が何人いるだろうか?
サッカーのゲームは、流れが途切れる事なく連続して時間が進む。
野球みたいに場面場面を切り取る事ができるなら、
より答えを導き易い状況なんだろうが、
場面場面の答えには、いくつもの判断要素が隠れていて、
そこから1つの答えを導き出すのは、難しい。
また、全く同じ場面が存在する事がないので、なおさら答えを導き出すのが難しくなる。
考えろ!頭を使え!
という前に、指導者と子ども達で整理する部分があるはずだ。

答えを導き出すための基準を示す
おそらく、サッカーにおいて「これだ!」という答えを、
1つ1つのプレーから導き出していく事は難しい。
そして、その答えが絶対という事もない。
最適な答えを判断する
というべきだろう。
その最適の答えを導き出すのに、大切なのは、
プレー基準を明確にし、指導者と子ども達の間で共有しておく事。
トレーニングテーマだったり、ゲームテーマだったりすることもあれば、
プレーエリア毎の優先順位だったりもする。
考えろ!頭を使え!
で子ども達がポカーンとする様子を見る事があるが、
それは、基準が示されてないのに答えを求めてるからじゃないだろうか??
普段の意識づけ
ここまで到達するには、常日頃から子ども達に頭を使ってサッカーをする
という意識づけができてなくてはいけない。
先日、面白い試合があった。
うちは、5年生。
相手は、6年生で、そのチームもそこそこ強いチーム。
明らかに体格差、技術差はあるものの結果2対1で勝利。
参考:「大きく」て「強い」選手に対抗するための「脱力」の大切さ
内容的には、7割攻められるような展開で、内容的には負けゲーム。
やろうとした事もそんなにできたとは言えなかったが、
それぞれが持てる力を出しきった。
ここで
重要なのが、なぜ勝てたか?
という事。
「よし、お前達が必死に頑張ったからだ!!」
とは言わなかった。
頑張るのは当たり前。その中で、それぞれが
・どこを守ればいいか考えてポディションを取れた事。
・いつが奪いどころかを考えた事
・攻撃のチャンスのタイミングを考えて、枚数をかけれた事
・頑張りどころを考えてパワーを使った事
頭をしっかり使って考えれたからこそ勝てたんだ。
とゲーム後に話をした。
その前提には、
「いつも頭を使って考えてサッカーをしよう!!」
という日常からの意識づけがある。
参考:トライ&エラー&think(考える事)=growth(成長)の法則
これがあるからこそ、基準を示した時、考えてサッカーをする癖がついてくる。
まとめ
サッカーには色んな楽しさがあるが、
局面の判断で何を選択するか?
を楽しむ方法もある。
選択肢は多く持っておいた方がいいし、選択肢を増やす方法としては、
いい準備をする。
という事があるが、選択肢の中から、適切な答えを選ぶには、
どれだけ日常から考えてサッカーをしているかが重要になる。
同じ場面はない中で、答えを出すという事は、答えがパターン化されてないという事だから、
何かの基準をもとに、適切な答えを判断する必要がある。
ここに、サッカーの楽しさと難しさがある。
いきなり、子ども達に考えろ!は難しい。
まずは、基準づくりをしながら考えてサッカーする癖をつけさせる事が大切だ。
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