長期の休みになった時など、サッカークラブであれば遠征に行くのが当たり前。
うちのクラブでは、4年生になってから遠征に行く事になるのだが、
遠征のはじめは引率する事に神経を使う。
だが、遠征を通して子ども達は、急速に成長する。
今日は、はじめての遠征に行く時に気を付けるべき事。
遠征で得られる効果について、
ピッチ外の行動を中心にまとめてみたい。

はじめての遠征で気を付けるべき事
気を付けるべき事の前にやって欲しいのが、ルール決め。
どこまでを子ども達自身に任せるのかという線引きをしておかないと、
考えて行動する事に慣れていない子ども達は、
全て指導者の指示待ちになってしまう。
そのうえで、気をつけるべき事をあげてみる。
指導者が指示する部分
・時間の管理
・次に行動すべき事の説明
・食事、掃除など最終確認
子ども達が考えるべき部分
・自分の荷物+チームの道具の管理
・管理された時間通りに行動する
・部屋の掃除
・自由時間の行動
ここで、一番ポイントとなるのが、
自由時間の行動
その他は、やるべきことを考えるというよりは、そつなくこなすために、
注意すべき事を考える程度だが、
この自由時間の行動を、あれこれ答えを出さずに見守る事ができるかどうかで、
遠征での成長度合いが変わってくる。
遠征で得られる効果について
個人での行動じゃなく、集団として行動しなければいけないので、
そこには、自然と子ども達同士でのコミュニケーションが生まれる。
これは、ただの仲間として楽しむだけのものじゃなくて、
チームとしてよりよい方向に進むためのコミュニケーション。
参考:個とチームが成長するために~コミュニケーション能力の必要性~
だが、現実はそんなに甘くない。。。
良い方向に向けばいいのだが、集団心理というべきなのか、
集団になると、甘い方向に流されるのがほとんど。
数名は気づいていても、うまくコミュニケーションが取れなければ、
どんどん悪い方向に向かってしまう。
ここをうまく指導者がコントロールすることで、
少しずつ良い方向に進むためのコミュニケーションが身に付く。
すると、
楽しいだけの集団としてだった意識は、少しずつ向上していき、
チームとしての強いまとまりが出てくる。
これは、ポジティブな力が1つの方向を持つ事で得られる最大の効果だろう。
遠征の時、指導者はコントロールすべき部分を考えなければいけない。
失敗を通して子ども達は成長していく。
手を貸しすぎてしまえば、コミュニケーションは生まれず、
手を貸さなすぎれば、無法地帯になってしまう。
さっきも述べたが、そのコントロールを行う上で一番重要になるのが、
自由時間の行動。
子ども達の成長のために、どの程度見守り、どの程度手を貸すのかをコントロールする必要がある。
まとめ
遠征を重ねれば重ねるほど、子ども達は驚くほど自分達の事は自分達でやれるようになってくる。
遠征慣れもあるだろうが、それは失敗し、考えて行動する事を続けた成果だ。
そして、この成果は、ピッチ外の行動だけじゃなく、ピッチ内にも影響を及ぼす。
「ピッチ外とピッチ内は繋がっている」
と子ども達にはつねに言っているが、
ピッチ外で「自立」する事が、ピッチ内の「自立」に繋がるというのは間違いない。
参考:サッカーが上手くなるための大切なスキル~思考の整理とコミュニケーション能力~
その変化は、
・練習をこなすだけから、自分達で目的を持って練習に取り組むようになる
・自分達でスイッチを入れれるようになる
・苦しい時に、自分達で声をかけあう事ができる
・マイナスの声が少なくなる
・雰囲気づくりを自分達でできるようになる
これは、経験上間違いない。
ピッチ外がルーズな集団は、ピッチ内でも自分達をコントロールする事ができず、
コーチにコントロールされないと何もできない。
結局は、ピッチ外・ピッチ内関係なく、どれだけ考えて行動できるかが大切という事だ。
また、このように「自立」する事ができると、成長スピードも格段にあがる。
勝てるチームには秘密がある。
その秘密の1つが、ピッチ外の行動にある事は間違いない。
参考:チームスピリットはこうやって作り上げる~湘南ベルマーレDVDから学ぶ~
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