チーム内にキャプテンはいると思うけど、
「キャプテンを誰にするのか?」
は結構悩むことだと思う。
キャプテンシーのある子と言えば、
・責任感が強い
・性格が明るい
・みんなをまとめる力がある
こんなイメージがあって、大体はそんなイメージに合う子をキャプテンに指名することが多いと思うけど、
うちのチームでは、少し変わった取り組みをしている。
自分自身は、キャプテンの役割は、チーム作りをする上で結構キーになると思ってて、
それなりの信頼を勝ち取った子にキャプテンをやらせることにしてるんだけど、
うちの代表は、キャプテンの持ち回り制を採用している。

いつ?どこで?~キャプテン持ち回り制のタイミング~
まずは、どのタイミングでキャプテンを変更していくかって事。
熊本県には、大きな大会が4つあって、
5年の終わりころに「新人戦」(3月に「九州大会」)
6年生になってすぐの6月には「学童五輪」というローカルの県大会。
11月には「全少熊本県予選」(12月に「全国大会」)
1月には「フジパンカップ県大会」(3月に「九州大会」)
があるんだけど、この大会を基準にしながら、(新人戦は5年なんで除く)
4月から「学童五輪」までで1人。
夏休みは大会はないんだけど、チーム作りをするのに重要な期間なんで、
「学童五輪」から「夏休み終わり」までで1人。
「夏休み終わり」から「全少(全国大会を含む)」までで1人
「全少」から「フジパンカップ(九州大会を含む)」までで1人
合計4人がキャプテンを経験することになる。
この中でも、「夏休みの終わりまで」という期間がけっこうポイントで、
大会でキャプテンをする事はないんだけど、
ここを誰がするかによってチームの結束力は大きく変わる。
例えば、
昨年は「学童五輪」ではBチームだった子がこの期間のキャプテンを務めた。
それは、Bチームだったものの
腐らずにしっかり毎日を全力で取り組んでいたから。
実は、このキャプテンの指名についてはスタッフにも伝えられてなくて
けっこうなサプライズ。
もちろんその子自身もあまりのサプライズに困惑していたけど、
「毎日頑張っていればしっかり評価してもらえるんだ」
というのを、その子自身だけでなく、チーム全員が理解できたと思う。
その子がやる事によって、もちろん周りの子も協力するし、
チームの結束力はより高まった。
なぜ?~キャプテンを持ち回り制にする理由~
誰でもキャプテンは憧れのはず。
恥ずかしくて口には出さないだろうけど、キャプテンに指名されるとなると
嬉しいに違いない。
そんな経験を色んな子にさせたいし、
キャプテンをした子は、
自然と責任感と自信を身に付ける。
これが大きい。
誰がキャプテンするのかは、指導者が決めるんで子ども達は発表されるまで分からない。
キャプテンになるためじゃないけど、頑張る理由の1つにはなる。
時には責任感が足りない子を指名したり、自信なさげな子を指名したりして、
責任感や自信を身に付けさせる。
キャプテンという役割で、メンタルが変わるきっかけを与えるのも
キャプテンを持ち回りにするメリットだ。
ほんとにこれはビックリする。
メンタル1つでこんなにプレーまでたくましくなるんだって関心してしまう事が多々ある。
まとめ
うちのチームは、基本的に子ども達に何でも考えさせてやらせるようにしている。
「自立」させるのが目的だ。
ピッチ外の行動は、ピッチ内と繋がっている。
ほんとに、口ぐせかというくらい、口うるさく言ってる(笑)
でも、これが繋がってしまうから驚き。
ピッチ外の些細な気付きが、ピッチ内の些細な気付きに繋がるんだろう。
そのピッチ外の行動をまとめるのがキャプテン。
けっこう役割は大きいし、何かあればキャプテンに言うようにしてるんで、
精神的にもストレスがかかると思う。
やっぱり、トレーニングと同じで、多少の負荷が心にも必要なんだろう。
役割を果たし終えた後、心が一回り成長してくれる。
それでも、限られた子しかキャプテンはできない。
だが、キャプテンを中心に、子ども達自身で行動を考える事で、
全体の心の成長を感じ取れるようになる。
子ども達の心の成長を促すには、色んな方法がある。
このキャプテンの持ち回り制も方法の1つ。
試行錯誤しながら子ども達の心と勝負していく中で、もっと色んな方法を考えていきたい。
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