大会を勝ち抜く事は、簡単ではありません。
例えば、県大会みたいに出場チームが多くて、大会が数週にもわたって続く大会には、
その大会なりの大会を勝ち抜くコツがあるし、
九州大会・全国大会など週をまたがないでも、何日かにわたって続く大会には
その大会なりの勝ち抜くコツがあると思っています。
そこで必要になる考え方が、
「戦略」・「戦術」考えるという事です。
「勝ち抜くため」と言うと、どこか勝利至上主義みたいな感じもしますが、
それとは全く違います。
「戦略」・「戦術」を考える事で、
子ども達は、より自分がどうプレーしたらいいかを考えるし、
モチベーションの維持にも繋がるはずです。
大会の意味をしっかり捉えながら
「戦略」・「戦術」を考える習慣をつけましょう。
何となく大会に出ても子ども達の成長には繋がりません。

「戦略」・「戦術」の違い
ところで、この2つの言葉の違いは分かりますか?
パッと会話の中で聞くと、区別するのが難しい2つの言葉だけど、
この2つの言葉の意味の違いを理解していないと話は進みません。
という事で、まとめておきましょう。
戦略・・・もともと戦争などの軍事的な用語で、さまざまな観点から総合的に敵を打ち負かすための方法。総合的で、かつ長期的に考えることを意味します。
戦術・・・戦略に基づく具体的な方法や手段。
参考:Tap-Biz
つまり、
大会は、何日かにわたって行われるし、何試合もありますが、
それを大きなまとまりとして捉えて、どう戦っていくか?を考えるのが「戦略」。
大会の1試合1試合を勝つためにどう戦っていくか?を考えるのが「戦術」になります。
例えば、県大会。
大会は、最後まで勝ち抜けば、全8試合で3週にわたって1日2試合ずつ行われるとします。
初戦が大事という事は分かってますが、
参考:公式戦初戦あるある~上手くいかないを解決するには??~
・〇〇試合目が山(ポイント)がありそうだから、そこを勝つための準備をしておこう。
・全部で〇〇試合あるから、コンディション調整はこうしよう。
・相手にバレないように、あのプレーは〇〇試合までとっておこう。
・あのチームと当たりそうだからしっかりスカウティングしておこう。
これが「戦略」になります。
大きな視点で大会を考えるというイメージです。
そして、
・この相手は、右サイドに弱点があるから、右サイから攻撃ができるように、攻撃を組み立てよう。
・このチームには、守ってカウンターが有効だ。
・このチームには、前からプレスをかけて奪いに行こう。
これが「戦術」になります。
より細かい視点というイメージです。
「戦略」・「戦術」をしっかりと実行するためには
これには、2つのポイントがあります。
・チーム全員で共通意識を持つ事
・アクシデントがある事を予測して、より細部まで考えておく
チーム全員で共通意識を持つ事
共通意識を持つには、話し合いが必要になってきます。
お互いの意見を言い、目的に向かう事でより「戦略」・「戦術」が明確になって
しっかりしたものが出来上がってきます。
参考:チームスピリットはこうやって作り上げる~湘南ベルマーレDVDから学ぶ~
ただあ~しよう、こ~しようと言っても、理由が分からなかったら実行できませんよね??
しっかり意見を出し、話し合う事で、
なぜその「戦略」・「戦術」でいくのか?という理由も明らかになっていきます。
また、一人一人の意識も自然と上がりチームに一体感が生まれるはずです。
サッカーはチームスポーツです。
意識のズレは、プレーのズレを引き起こしてしまいます。
チーム全員で共通意識を持ちましょう。
アクシデントがある事を予測して、より細部まで考えておく
大会期間中の長いスパンで見ても、1つのゲームにおいても、
アクシデントはつきものです。
選手が入れ替われば、当然「戦略」・「戦術」も変わってきます。
よく、試合に負けた理由を、
「あの選手があ~だったら。あそこで〇〇だったら」
と言うのを聞くことがありますが、
それを含めて、実力です。
アクシデントを含めて考えておいてこそ「戦略」・「戦術」だと思います。
より細部まで「戦略」・「戦術」を練る事で、この問題はクリアできます。
また、そのための日常の積み上げ方も変わってきます。
結局、アクシデントを予測しておくことは、
子ども達のプレーの幅を広げる事に繋がるのです。(アクシデントを含めて実力となる)
アクシデントがある事を予測して、細部まで考えておき、
柔軟に対応できる選手になりましょう。
まとめ
大会を勝つ抜くには、色んな事を考えておく必要があります。
それが、「戦略」・「戦術」を考えるという事になるんでしょうが、
ノープランで大会に臨む事なんて考えられません。
勝ち抜くには、勝つための秘密があります。
勝負強い、勝負弱いというのは、ただの周りから見える偶然であって、
勝負強い、勝負弱いというのは、必然の結果だと思っています。
勝つ事には理由があり、同じようにも負ける事にも理由がある。
それが分かっていないと、偶然に身を任せる事になり、
「戦略」・「戦術」を考える思考は、成長する事ができません。
思考停止になってしまうと、子ども達の「自立」はなくなり、
成長も止まってしまいます。
大会を勝ち抜くのは実力です。
その実力を伸ばすために、「戦略」・「戦術」をしっかり考え、
それを実行できる力を身につけていきましょう。
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