8人制(少年)サッカーにおいて、サイドバックの役割は重要である。
サイドバックは、縦軸のポディションよりも、
プレッシャーを受けづらく、広い視野を確保できるポディションである。
もし、サイドバックに
ゲームを作れるような司令塔タイプの選手がいたらどうだろうか?
サイドバックが司令塔になれるチームが強い理由を述べていきたい。

サイドバックが司令塔になると強い理由
8人制(少年)サッカーの試合を見渡すと、大体のチームが、
・中心選手を縦軸に置きたがる
・ピッチの横幅をうまく使えない
・ボールに寄ってしまう
こんな傾向がある。
間違ってはいけないのが、
チームに1人しか司令塔タイプの選手がいなかったら、
わざわざその選手をサイドバックに置く必要はない事。
得点の確率を上げるには、サイドバックよりも真ん中に司令塔タイプの選手が位置してた方が良い。
ここでは、攻撃のオプションを増やす1つの手段として理解して欲しい。
では、サイドバックが司令塔になると強い理由についてだが、
それは、さっき述べた8人制(少年)サッカーの傾向にも関係する。
理由は、3点。
・攻撃を組み立てる起点が増える。
・逆サイドへの展開(幅を使った攻撃)がうまくできる。
・相手守備のバランスを崩す事ができる
1つずつ詳しく解説する。
その前に、司令塔タイプの選手の特徴を整理しておこう。
・プレーが正確でミスが少ない。
・視野が広い。
・パスセンスがある。
・プレーの選択肢が多い
大体こんなイメージだろう。
攻撃を組み立てる起点が増える
司令塔=攻撃の起点
攻撃の起点は、実はいくつもあって、センターバックが起点になる事もあれば、
大迫選手のようにフォアードが起点になる事もある。
だけど、少年サッカーの場合、サイドバックの選手というと、
足が速い、守る事がうまい
こんな特徴の選手が多く、組み立ての起点になる事は少ない。
そういった意味で考えると、攻撃の起点がさらに増えるという事が言える。
逆サイドへの展開(幅を使った攻撃)がうまくできる。
サイドバックの選手は、真ん中の選手と比較して、プレッシャーを受ける場面が少ない。
その上、ピッチ全体を見渡せる視野を確保する事ができる。
そこに、視野が広く、パスが正確で、パスセンスがある司令塔タイプの選手がいたら、
状況を見ながら、うまく逆サイドへのボールを展開する事ができる。
同一サイドからの攻撃に片寄らず、うまく逆サイドにボールを展開する事で、
攻撃に幅が生まれる。
相手守備のバランスを崩す事ができる
攻撃の起点がサイドバックにできると、必然的にそこをケアする必要が出てくる。
ゲームを作られないようにと守備の距離感も近くなり、
どんどん別の場所に有効なスペースが生まれてくる。
取りにいかないという手もあるだろうが、取りにいかなければボールを支配され、消耗するだけだ。
どうしても、奪う事を考えれば、バランスを崩してでもケアしなければいけない。
まとめ
全日のときも感じたのだが、サイドバックの役割は、
守備だけにはとどまらないようになってきている。
参考:全日決勝戦を観戦して
川崎フロンターレのサイドバックの選手は、素晴らしかったし、
うちも、サイドバックを起点に、ゴールを奪ったシーンがたくさんあった。
サイドバックに限らず、8人制(少年)サッカーは、ボールに関わる回数が多くなり、
一人一人の役割がたくさん求められる。
昨日の記事でも書いたが、
参考:8人制(少年)サッカーにおけるセンターバックの攻撃参加によるメリット・デメリット
センターバックにも攻撃参加が求められるくらいだ。
極端な言い方をすれば、サイドバックの能力の高さを見れば、大体のチーム力が見えてくる。
サイドバックのイメージを書き換えよう。
サイドバックだって司令塔になれる。
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