子ども達をやる気にさせる際に気を付けてるポイントがある。
それは、
どんな順番で子ども達の心にアプローチしていくか。
色々指導方法はあると思うけど、
①感情に訴えかける
②方法論を語り、論理的に落とし込む
この順番でいく方が、
子ども達に練習の意図をスッと落とし込む事ができる。
方法論から入り、感情になると、
子ども達は、やらされてる感を覚えてしまう。

感情に訴えかけるとは?
子ども達の心にスイッチを入れるという事。
参考:どうしてもやる気スイッチが入らないならこうやって引き出す
・全力で取り組まないといけない
・目的意識を持ちなさい
・相手に負けるな
・意識を高くしろ
こんな言葉かけをする。
これは、ほんの一例で、
練習内容だったり、子ども達の表情だったりで使う言葉はチョイスしてるが、
まずは、心の部分を整える事を意識している。
これをしつこく継続する事で、
しっかり心を整えてあげる事が自然とスイッチを入れる事に繋がっていく。
実際に練習を始める時、
どうしてもダラダラなりがち
という悩みは、指導者なら持った事があるだろう。
ある意味、ルーティンみたいな感じで、感情に訴える事をやっていくと、
練習の始まりから集中した状態を作る事ができる。
論理的に説明する
心がしっかり整い、やる気に満ち溢れた状態を作れたら勝ったようなもの。
次に大切にしなければいけないのは、
いかに練習の質をあげれるかどうか。
やる気に任せて、自由度高くやるのも一つの手段だとは思うが、
練習の意図をより理解した方が、自由な発想が生まれる。
これは、自由の捉え方だと思うが、
自由にすればするほど基準が曖昧になり、
自由というより、バラバラという現象が起こる。
論理的に説明するという事は、
基準を明確にして目的(ゴール)を示してあげる事。
その中で生まれる発想こそ、
創造的で自由な発想=本当の意味での自由
と言うことができる。
子ども達は十人十色
とは言っても、子ども達の性格は十人十色。
感情論で言われるのが苦手な子もいれば、
論理的に言われるよりシンプルに⚪⚪と言われた方がいいプレーをする子だっている。
練習を開始する時、一人一人にアプローチする事は正直言って難しい。
一斉に心を1つにした方が、スムーズに練習を始める事ができる。
基本的には、この順番を大切にしつつも、練習が流れていく中では、
必ず個別のアプローチが必要だ。
ある子には、感情に訴えかけ、
ある子には、さらに噛み砕いて論理的に説明する。
この柔軟さがなければ、
一人一人にとって質の高い練習にはなっていかない。
まとめ
うちのクラブでは、
心の部分をすごく大切にしている。
気持ちがなければ、クラブで練習やる事も、公園で友達とボールをを蹴るのも同じ。
だからこそ、まずは子ども達のスイッチを入れるために感情に訴えかける。
いくら良い練習方法があったとしても、そこに気持ちがなければ、無意味だし、
いくら論理的に説明し、目的を明確にしても、
気持ちがなければ、子ども達の心に入っていかない。
「気持ちには引力がある」
という言葉を聞いた事があるだろうか??
参考:気持ちには引力がある
これまでたくさんの「優勝」を重ねてきたが、
どれも、技術・戦術で相手を上回ったからだけではない。
逆境を跳ね返す事もしばしば。
それを可能にしたのは、子ども達の
「勝ちたい!!」
という感情と、技術・戦術である。
感情も方法論もどちらも必要。
でも、方法論ばかり先走ると大事な心はついていかない。
感情(気持ち)があるからこそ、技術・戦術が生きてくる
という事を分かって欲しい。
コメントを残す