少年サッカーにおける「飛び級」のメリットと注意点




大体のクラブチームが、学年単位で活動しているのが普通だろう。

うちのチームも基本は、学年ベースだが、実力のある者に関しては、「飛び級」をさせている。

今話題の「飛び級」選手と言えば、久保建英選手

昨年は、2世代「飛び級」でU-21日本代表に選出された。

プロの世界では実力主義なんで、実力があれば「飛び級」するのは当たり前なんだが、

少年サッカー現場において、「飛び級」は必要なのだろうか?

「飛び級」を取り入れているうちのクラブを例にメリットと「飛び級」させる際の注意点をまとめてみる。

少年サッカーにおける「飛び級」のメリット

まずは、メリットの前に、前提を確認しておきたい。

もし、サッカーをやる上で

・勝つ事と育成は違う。(勝つ事を目指していない)

・平等こそ大切だ。

というのが前提なら、今から述べようとしているメリットは全てデメリットに書き換えられてしまうので、お間違えなく。

勝利に拘りながら、個性を伸ばす事

が前提である場合に、「飛び級」はいくつかのメリットがある。

下の学年目線、上の学年目線でそれぞれまとめていきたい。

下の学年の目線からの「飛び級」のメリット

体格差・身体能力で劣る部分を技術で補おうとする。

同学年では、体格的・身体的に優れていても、1学年あがるだけで、

ドリブルが簡単に通用しなくなったり、ボールロストが増えてしまう。

そうなると、技術を磨かないとついていけない。

子ども達は、自然に技術の大切さを実感することができる。

上昇志向のモチベーションを得る事ができる。

学年が上がるごとに、練習試合・遠征の数は増え、戦う相手の質もレベルアップする。

得られる経験値は必然的に上がる。

そうなると、より多くの経験値を得ようと努力しようとする個が増える。

同学年に戻った時に、他の子ども達へ経験を還元できる。

実力主義なので当然パフォーマンスが下がれば、同学年に戻る事になる。

その際、「飛び級」した時に得た経験を仲間たちに還元することができる。

具体的にあげると全てなので、あげる事は難しいが、

ピッチ外の行動から、プレーの質まで、その子が教えるというよりは、

変わった姿を他の子ども達が見た時に、大きな刺激になる。

自然と還元されると言った方が適切かもしれない。

上の学年の目線からの「飛び級」のメリット

下の学年の子には負けれないというモチベーションが生まれる

負けれない・負けたくないは、守りのモチベーションのように感じるが、

練習の様子を観察すると、意地やプライドが見えて、

モチベーションを高めるという意味では、プラスの要素になる。

チーム力がアップし、より質の高いサッカーになる。

実力により「飛び級」をさせているわけだから、チーム力は当然上がる。

そうなると、より練習の質は高いものになり、自ずと自分達に還元されるという仕組みが出来上がる。

「飛び級」させる時の注意点

ここでは、注意点を3つ上げたい。

指導方針にブレがない事

指導者も個性があるので、伝え方・接し方は多少違うと思うが、

チームとしての指導方針・育成方針にブレがあってはいけない。

それは、細かい部分ではなく、根本的なチームの幹となる部分。

幹がブレていないなら、子ども達が戸惑う事はない。

線引きは難しいと思うが、指導方針に関して親が言い出すと、子ども達はより戸惑うので、

親は、

「実力が足りない」と一喝するか、何も言わない事が必要だろう。

ここで子育て4訓

一、乳児はしっかり肌を離すな

一、幼児は肌を離せ手を離すな

一、少年は手を離せ目を離すな

一、青年は目を離せ心を離すな

【参考記事】

子育てコラム「見守る親」「見張る親」

指導者同士が密にコンタクトを取る事

「飛び級」した子もそうだが、その他の子を含めて指導者同士が状況を確認することが大切である。

情報を共有しながら、判断していかないと、

刺激を与えるわけだから、「飛び級」がマイナスにもなりかねない。

それぞれの指導者が変化を見ておくことが大切だ。

チャンスを与える機会と評価をフラットにする

これが一番大事。

公式戦など勝たなくてはいけない時に差が出るのは当然。

それは、実力で考えられるべきである。

だが、それに至るまでの

チャンスを与える機会であったり、評価は常にフラットでなければいけない。

「飛び級」により平等じゃないという事を示しつつ、しっかりと平等でなくてはならない部分がないと、子ども達が納得しないのは当たり前だ。

まとめ

うちのクラブは、「飛び級」を取り入れているが、今のところメリットしかない。

それは、ここで述べてきたように、

まずは前提(方針)があり、そのためにはどうすれば子ども達のためになるか

を考えているからだと思う。

当然、刺激を与えるわけだから、問題点は全くないとは言い切れないが、

指導者同士が情報をしっかり共有できていれば大きな問題にはならない。

基準は、子ども達の成長にあるわけだから。

もし、波風立てず、楽しくやれればいい、負けてもオッケーなら「飛び級」を取り入れる事はお勧めしない。

結局大切なのは、

チームの幹は何か?その幹を太くするにはどうすればいいの?

の中で、何を手段に選ぶかだけである。

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ABOUTこの記事をかいた人

筑波大学体育専門学群卒業。大学4年次に【日本一】を経験する。卒業後、地元熊本に帰り、高校保健体育の教員として3年間教育現場に立つ。 その後、現在のソレッソ熊本で指導を始め、現在に至る。ソレッソ熊本で指導を始めておよそ10年間。 その中で培ってきた経験を、ブログという形で発信し、独自の視点で少年サッカーについての考えを述べていきたい。