全日決勝は、
川崎フロンターレ対大阪市ジュネッス

個人的には川崎フロンターレとやった実感があるのでフロンターレ有利と見ていた。
川崎フロンターレは、うちとやった時と同じ
システムは、3-2-2。
対するジュネッスは、
2-3-2が攻撃時のベース。
守備時には、4バック気味で、2トップの1人が守備に落ちる4-2-1のシステム
それを、子ども達がボール状況を判断しながらポディションをとってた。
試合内容
フロンターレの印象として、グループでパスを回しながら崩していくのかと思ってたが、うちとやった時と同じように、
個の能力を活かしながら攻撃をする。
というやり方だった。
中央に170センチを越える5番の選手。
左サイドバックに個で打開できる7番の選手を配置。
この二人を中心に攻撃を仕掛けていた。
ジュネッスは、
システムをうまく変化させながら、チームで細かくパスを回し攻撃を仕掛ける。
その中心にいるのが、小さな10番の選手。
そして、ドリブルで仕掛けれるし、ボールも収まるし、まさにストライカータイプの9番の選手が攻撃の中心。
展開的には、ジュネッスがボールを握りながらフロンターレがカウンター気味に対抗する構図に見えた。
どちらも特徴がはっきりしていて、その質も高く、
観ている方は、お互いどう打開するのかが楽しみになるような展開だった。
得点経過
前半は、どっちもゴールを割る事ができず、0対0で折り返す。
後半。
1点が勝負を決めるかと思われたが、
フロンターレの7番の選手が上手く抜け出しシュート。
こぼれ玉を5番の選手が押し込み先制。
すると、ジュネッスはさらにシステムを変更。
3-2-2に変え攻撃を仕掛ける。
そして、やっと追い付く。
9番の選手が前を向きいいタイミングでスルーパス。
難しい角度だったが、左サイドの選手が落ち着いて右隅にボールを流し込んだ。
振り出しに戻り、ジュネッスはまたシステムを元にもどす。
すると、今度は、ジュネッスがショートカウンター気味で右サイドを抜け出し、センターリング。
9番の選手が流し込み勝ち越しに成功した。
残り時間も気になるところ。
このまま終わるのかと思われたが、
すぐに7番の選手の強烈ミドルがネットを揺らす。
同点!!
最後まで、展開は変わらず、PKで川崎フロンターレが優勝した。
判断力の重要さ
両チームとも特徴は違うものの、ゲームの流れを判断しながらプレーできる力がある。
フロンターレにおいては、攻撃へのスイッチの切り替え。
ジュネッスにおいては、ポディションを変えれるという柔軟さ。
個々の「判断力」がなければ、成立しない。
スタンドから見ていても、それぞれのポディションが大きくズレる事なく、リスク管理もしっかりしていた。
もちろん、ゲームを監督もコントロールしているが、全てをコントロールはできない。
そうなると、個々で積み重ねられた判断力が重要になる。
日頃から判断あるトレーニングをしている証拠だろう。
ボールを扱う技術にも目を見張るものがあったが、「判断力」の素晴らしさに目を奪われた。
個対グループの構図は、育成論の中で幾度となく交わされる。
だが、答えがあるとしたらどっちも大切という事だろう。
それぞれに判断があり、プレーしていれば、子ども達の成長につながるように思う。
ミスしたらトライ。
この順序のなかに、振り返りがあれば、個人の能力に応じて自ずと答えが見つかっていくはずだ。
大切なのは、指導者が判断を奪ってはいけない事。
楽しく伸び伸びと、ミスも認める我慢強さも必要だ。
決勝戦を総括すると、見応えのある質の高いゲームだった事に間違いはない。
俺らもこの舞台で戦いたかったな。。。
やはり、そう思ってしまう決勝戦だった。
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