ゲーム中にハードワークを求める。
単純に走れた方が、攻撃においても守備においても数的優位を作れるからだ。
しかし、ただ単に走り回れとは言わない。
よく誤解されがちなのは、
ハードワーク=とにかく走る
という事。

サッカーは、状況判断を伴うスポーツ。
いつ、どのように相手より走るのか?
が重要になってくる。
ハードワークとは?
以前、サッカーにおける走りの中身について書いた事がある。
※参考記事
その中でも、いつスプリントできるかが重要だと思っている。
・数的優位を作る時
・チャンス、ピンチの時
・攻守の切り替えの時
・相手を抜き去る、ボールを奪いに行く時
等々。。。
サッカーにおいて、スプリントを要する場面はたくさんあり、
そこで相手より走れるかが重要だ。
そう考えると、ただ単に走るだけでは、大事な場面でスプリントができない。
結果的にハードワークが、ただのがむしゃらになってしまい、
走る事が効果的ではなくなってしまう。
ハードワーク=効果的にスプリントをする事
と考えたい。
ハードワークするのに必要な事
最低限必要になるのは、持久力。
持久力がなければ、スプリントを繰り返す事はできない。
そのうえで、必要な事は、
いかに、力を抜く場面を作れるか?
ハードワークという言葉と矛盾するようだが、
この考え方が必要になってくると思う。
適切にポディションを取れていれば、その分スプリントする回数も減るだろうし、
スプリントする距離も減る。
かつて、日本代表の監督だったオシムさんは、
「考えて走る」事が大切と言っていた。

「考えて走る」事は、「効果的に走る事」=「ハードワークする事」
と理解している。
これは、日頃のトレーニングから、考えてプレーする事を意識しないとできない。
力を抜く場面を作る事を意識するならば、
なぜ、無駄に走らないといけなかったのか?
を自己分析してみると良い。
そうする事で、ハードワークの本質が分かってくると思う。
まとめ
走る事の重要さは、サッカーにおいて語られる事が多いが、
子ども達に走る事を要求する時は、
いつ?どういう走りが必要なのか?
を理解させないといけない。
無駄な動きをなくすことが、プレーに余裕を生み、適切な判断と、技術(質)の低下を防ぐ事につながると思う。
子ども達自身も走る事にネガティブなイメージを抱くことなく、
考えて走る事を、サッカーにおいて重要な技術の一つとして捉えて欲しい。
どんな場面でも顔を出せる選手が増えれば、攻撃においても守備においても優位な状況を作れるはずだ。
ハードワーク=とにかく走る
という間違った理解は、非効率的なプレーを招いてしまう。。。
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