レギュラーになれる、なれない。
セレクションで選ばれる、選ばれない。
色んな場面で「評価」を受ける事がある。
それは、大人になっても同じで、大人になれば会社、もしくは社会の中で「評価」を受ける。
今日、うちのクラブでは、ジュニアユースに向けてセレクションを行った。
少し前は、公式戦でのメンバー発表。
この時期の子ども達は、成長が早い。
極端な言い方をすれば、今日の「評価」が明日は変わっているかもしれない。
もし、自分の評価に対して、もしくは、息子の「評価」に対して納得がいかない事があるなら、たとえ自分の思いとは違ってもしっかり事実を受け止め、何をすべきか考え、前に進む事をおすすめする。
今がゴールじゃないはずだから。。。
他者の評価と自分の評価は、大体違っている
「評価」なんて、見る人によって変わる。
まずは、この事を頭の中にしっかり入れておいて欲しい。
特に、サッカーにおいては、選考の基準が数値によって明確にできないため、どうしても「評価」には、評価する側のフィルターがかかってしまう。
もちろん、自己評価にも自分というフィルターをかけ、「評価」をしている。
自分と他者の「評価のズレ」が起こるのは、ごく自然なことだ。
そして、その「評価のズレ」は、自己評価が高ければ高いほど起こりうる。
これも、何となく分かると思う。
となると、「イチイチ評価なんて気にしてられない!!」と思うかもしれないが、最初にも書いたように、色んな場面で「評価」はつきもの。

もし、「評価」に納得いかないなら、誰もが認めるくらい突き抜けるしかないと思う。
それができないなら、つべこべ言わず、自分ができる事を探して努し直すしかない。
評価の基準は??
もちろん評価の場面において、それぞれに「評価の基準」がある。
一例として、メンバー選考における「評価の基準」を出してみようと思う。
・サッカーの実力がある。
・日頃の練習を一生懸命頑張っている。
・ピッチ外での行動がしっかりしている。
・チームに貢献できるものを持っている。
決して、サッカーが上手いだけが「評価の基準」ではない。
こう見てみると、評価=信頼ということが言える。
指導者という立場になって初めて分かったのだが、サッカーが上手いからチームに貢献する事ができるという訳ではない。
あらゆる面で信頼がおける選手こそ、チームが逆境にたった時、本当の意味でチームに貢献してくれる。
うちのチームの代表が、
「ピッチ外とピッチ内は絶対繋がっている」
と口癖のように子ども達に言うが、正しくその通り。
だから、選考の際にプレーが同等であれば、ピッチ外の行動や日頃の取り組む姿勢を高く評価するようにしている。
評価は実に難しい。。。
もう読んでて、分かったと思うが、「評価」というのは、実に難しい。
うちのチームに限って言えば、実力の差はあるにせよ、大差がないというのが正直なところ。
それぞれが頑張っているのも分かるし、それぞれを信頼していることも確か。
最初の「評価」が、預かっている間にずっと変わらない事はない。
これまでもたくさんの選手を預かってきて、努力で「評価」を勝ち取った選手をたくさん見てきた。
その子達に共通することは、
「今自分がやるべきことに対して、しっかり向き合い、努力し続ける事ができる」
例え、納得がいかない「評価」があったとしても、下を向かず前を見続ける事ができる選手が、最終的には「評価」を勝ち取っていくことができる。
自分の競技人生を振り返ってみても、納得のいかない「評価」を受ける事は、たくさんあった。
そこで、不満を口に出したりした事もあるが、それは逆効果。
どんどん自分の価値を下げる事につながっていく。
結局、冷静に自分を見つめなおしてみると、心当たりがあるものだ。
つまり、「信頼」を勝ち取っていない事に気づかされ、さらに落ち込む。。。(笑)

まとめ
「評価のズレ」は、少なからず誰もがこれから経験していく事だと思う。
その時に、どう立ち振る舞えるかが今後の自分の「評価」につながっていく。
不満を口にするのか?
受け入れて、努力し続けるのか?
自分を冷静に振り返ってみる事も大切だ。
そうすると、「評価」の理由が分かってくるのかもしれない。
自己評価は、3割減くらいがちょうどいい。
すると、足りないものが見えてきて、より努力をするようになるだろう。
「評価の基準」がある以上、評価は常にフラット。
やるべきことは、ゴールを明確にし、今できる事に全力で取り組む事だ。
最後に、大津高校の平岡和德先生が書かれた「凡事徹底」という本を皆さんに紹介したい。
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凡事徹底 九州の小さな町の公立高校からJリーガーが生まれ続ける理由 [ 井芹貴志 ] 価格:1,512円 |
サッカー選手である以前に、人としてどうあるべきか。
「人間力」の大切さを教えてくれる本である。
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