子ども達のサッカーを指導していると、
「それさっき言ったばっかしなのに、また同じミスじゃん!!」
と気になるプレーを繰り返し、指摘する事が多々ある。
いわゆるプレーの癖というやつ。
癖と言うのは、
人が無意識のうちに、あるいは特に意識することなく行う習慣的な行動。手足や体の動かし方、話し方などで同様な状況のもとで常に自動的に繰り返される傾向。(ウィキペディアより)
と解釈される。

良い習慣であるならばそのままにしておくが、ミスの原因がこの癖にあるならば、しっかり指摘し、直してあげないといけない。
今日は、プレーにおける癖の解釈とその改善方法について書いてみようと思う。
プレーの癖とは??
例えば、右からきたボールは右足で止める。
左からきたボールは左足で止める。
のように、全てのプレーを利き足のみでプレーしようとする癖。(子ども達のプレーの癖で一番多いと思う。)
利き足だから、無意識レベルで止めようとすることは、当たり前と言えば当たり前。
また、ミスが起こらないように、止めやすい足で止めるというのは、適切と言えば適切。
だが、攻撃報方向の対して適切な視野を確保するためには、
ボールがきた方向より遠い足でボールを止める事は、基本のはずだ。
さらに、ある特定の場面になった時に同じプレーを繰り返してしてしまう癖もある。
ワンツーしようとして味方が走ったらDFの動きがどうであれ、パスを出してしまう。
味方がスルーパスを受けようとして走り出したら、必ずスルーパスを狙ってしまう。
こういったプレーにおける癖には、いくつかの解釈の仕方がある。
プレーにおける癖の解釈
まずは、初めの利き足で止めてしまうような癖。
これは、技術的なミスと解釈することができる。
そして、次の、ある特定の場面になった時同じプレーを繰り返す癖。
これは、判断のミスと解釈することができる。
サッカーにおいて、技術的なミス・判断ミスは必ず起こるものである。
ただ、それが本人の癖によるミスであれば、その癖を改善してあげればミスの確率は減っていく。
プレーにおける癖の改善方法
技術的なミスによる癖の場合は、そのほとんどは、意識しながら反復する事で改善されることが多い。
技術の習得段階には、
1.知らない(そのミスがなぜなのかが分からない)
2.知っているができない(意識をするが、技術が足りない)
3.意識すればできる(プレッシャーがないなど、余裕がある時には意識してできる)
4.意識しなくてもできる
という4段階がある。

この4段階を経て、改善していかなければいけない。
同じように、判断ミスによる癖においても、段階としては、技術の習得と同じように癖を改善していく必要がある。
ここで厄介なのは、判断ミスは、単純に反復すればいいというものではないという事だ。
サッカーは、状況が刻一刻と変わっていくスポーツ。
ある特定の状況が、全く同じ場面(ボールを受ける位置・味方の状況・相手の状況)として現れる事はない。
自身の見方・考え方の癖から改善していく必要がある。
そのためには、
・正しいサッカーに対する理解(原理・原則、プレーの優先順位の理解)
・相手をしっかり見る事
・頭の中のイメージの書き換え
が必要だ。
まとめ
今日は、サッカーにおける癖の解釈とその改善方法について考えてみた。
サッカーは、ボールを扱う技術とともに判断力を上げる事が大切である。
普段何となくプレーしていると、この2つの改善は難しい。
少年サッカーにおいて、よくあるのは、体格・身体能力の優位さによってこの2つを補おうとする事。
また、それを、プレーが成功したらその結果だけを見てよしとするところ。
体格・身体能力は大人になるにつれて優位さがなくなっていく。
大切なのは、技術と判断力にフォーカスしてトレーニングをしていく事だ。
普段のトレーニングの中で、意識しながらプレーし、自分のミスをしっかりフィードバックしていく良い習慣を身につける事が、子ども達には必要だと思う。
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