コーチが大好きだったゴールキーパー、川口能活選手(現SC相模原)がついに引退を決めました。
川口選手を初めて知ったのは、清水商業(現清水桜が丘高校)時代のテレビの前。
高校サッカー選手権での川口選手のプレーは、衝撃的でした。
ゴールキーパーの技術的凄さなんかは、全然理解できなかったですが、一番驚いたのは、クロスボールへの飛び出し。
身長は、ゴールキーパーとしては、そんなに高くないんですが、ゴールマウスを飛び出し、華麗にキャッチする姿がとても印象的でした。
高校生で、あんなにクロスボールをキャッチできる選手は、いなかったように思います。
サラサラヘアーに、ルックスも最高!!

それなのに、実は、努力の鬼!!
もう、言うことなしですね。
川口選手の名プレー
そんな川口選手。
現役時代には、数々の記憶に残るプレーを残してくれています。
コーチの記憶に残っているプレーです。
まずは、何と言っても、アトランタ五輪のブラジル戦でしょう。
マイアミの奇跡と言われたこの試合。
ブラジル相手に何本シュートを浴びたか分かりませんが、ことごとくシュートを止めまくり、無失点でチームを勝利に導きました。

そして次は、アジアカップヨルダン戦のPK。
決められたら負けの状況から、3連続ストップで、チームを勝利に導きました。
その試合の記憶があまりにも残りすぎていて、PK戦になって川口選手が守っていれば、安心してテレビを見れたのを思い出します。
ゴールキーパーというポディション
ゴールキーパーは、とてもメンタルが大事なポディションと言えます。
フィールドプレーヤーと違ってミスが失点に直結するポディション。
弱気な姿勢でいれば、自らミスを誘発する事だってあります。
また、唯一手でボールを扱えるポディションであるにも関わらず、フィールドプレーヤーとしてボールポゼッションに参加する能力も必要です。
ゴールマウスを守るだけでなく、攻撃の起点にならなくてはいけない場合もあります。
ゴールマウスを飛び出すタイミングには、決断力も必要だし、PK戦になれば大きなプレッシャーがのしかかります。
それでいて、ゴールを守れるのは、チームでたった1人。
その1つの座席を争い、競争に勝っていかなくてはいけません。
孤独なポディションであるがゆえに、メンタルが強くないと、やっていけないポディションと言えるでしょう。
ちなみに、コーチがプレーヤーとして嫌だったゴールキーパーは、気持ちを全面に押し出してくるような選手。
ただそれだけで、ゴールは小さく見え、シュートを躊躇する場面だってありました。
川口選手の名言
どんな時も努力を惜しまない、川口選手らしい言葉です。
限界を知っているから、極限状態でも、まだ大丈夫と冷静になれる。
練習では、誰よりも自分を追い込んでいたという川口選手。
自分の限界は?
と問われた時に、それを実際分かっている人は、数少ないと思います。
誰しも、これぐらい頑張ったならと自分に甘くなる瞬間があるはずです。
けど、それはまだまだ限界じゃない証拠。
極限状態で冷静になれる選手こそ、自分を限界まで追い込める選手という事です。
いつも、限界を越えていては、体を壊す原因になります。
だけど、成長の可能性を広げていくためには、自分の限界を少しずつ伸ばしていく事が必要です。
自分を追い込んだ経験がない人は、一度、これでもか!と思うくらい自分の限界に挑戦してみてはどうでしょう??

きっと、自分の知らない世界が見えてくるはずです!!
コメントを残す